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彼の目と鼻の先に、射精した事によって白い液がたまったゴムを見せつけるかのように見せてから。
「流石に僕だってすぐにイッちゃうから、これは君へのご褒美だよ……ずっと欲しかったでしょ? 僕のザーメン」と言い放って、つけていたゴムを外して、ヴィクトルの口元にそれを与えると……。
ヴィクトルは目をハートにしながら、ふにゃっと蕩けた顔で。
それを美味しそうにちゅーちゅーとジュースを飲むように飲みながら。
「ほんとっ……嬉しいっ……アリョーシャのザーメンだ、嬉しいっ……嗚呼っ……もっと飲みたい」
「それは……今はダメかな。変な薬でわけがわからなくなってる君を抱くのはここでおしまい」
「そんなっ……なんで?」
「なんでって言われても、ダメ……良いから少し君は眠るといい。というか今の君とこれ以上いると、こっちもいろんな感情が抑えきれなくなるからね。だから……ダメ。だって、うっかりで君を殺したくないからさ」
アレクセイはそうすごく心配した表情を見せながら、優しく囁くように言いつつも最後の言葉だけ、心底自分を軽蔑したように言い放つので。
「……わかった。そこまで言うならっ……俺我慢する」
「そう……なら良かった。でも、寝るのにはまだまだ辛いと思うから。これだけはしてあげるよ」
まだ悶々としているヴィクトルにアレクセイはそう言いながら、ベットサイドの棚に隠していた液体が満たされた小瓶を取り出して。
それを自分の口に含んでから、ヴィクトルの口にキスをする形で一滴残らず飲ませるので……。
「アレクセイっ……これ、何? ちょっと苦いっ……よ」
「嗚呼、これはね僕が飲んでる睡眠薬だよ。君を抱いた日以外は必ず悪夢にうなされるから……。君には内緒で隠してた薬さ」
「何だよそれっ……。そんな重大な話っ……俺っ……今っ……」
ヴィクトルは『何で言ってくれなかったんだよ』と言い放つようなニュアンスで言いながらも、即効性の睡眠が起こる魔術がかけられた呪い薬の前には勝てるはずもなく、最後まで言い終える前にすやすやと眠りにつくので……。
アレクセイはそれを見届けてから、乱れた衣服を整えて。
月明かりがとても綺麗な夜の街へと、静かに歩きだす……。
──右手に鈍く光るナイフを持って、この世界で誰よりも愛している最愛の人をここまで困らせた奴に。
きっちりと、誠意をもってお返しに行く為に……。
アレクセイは営業が終わって、お客さんも居なくなったカフェ&バーCowardへ。
この騒動を起こした二人に、とっておきの面白い事を起こす為に。
バーの扉を破壊する勢いで開けながら。
「……ヴィクトルにしてくれた事への、お礼にきたよ。だからさっさと出てきてね……。じゃないとこの店の本当の持ち主に所有権戻すけど良い?」とそう言い放って、バーの2階で眠っているエリックとセシュを叩き起こすのだった……。
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