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episode.80 裏には何が?にしおりをはさみました!
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episode.80 裏には何が?
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※「もう一度、僕を呼んで」のepisode.14-3、14-4とリンクしています。
〜琉side〜
「……で?」
琉の声にはイラつきが滲み出ている。
「一から説明すると長くなりますから、少し割愛しますが…」
恋から今までの大まかな流れを聞き、琉は少し落ち着きを取り戻した。
「……ふーん、本当なの?」
「本当だよ。俺たちがこの人たちを助けて、この2人が明希ちゃんを助けてくれた。」
明希を運んだ翔也がリビングに戻ってきてそう言った。
「あ、明希は?」
「うん、今は眠ってるから1人にしても大丈夫だと思うよ。」
「あ、のさ……その、言いにくいんだけど……スグルとかいう男に、その、えーと、うん。」
明希を抱えてきた男はハルというらしく、ハルは口ごもりながら何かを伝えようとしてきた。
「ん?」
「……怒らないで聞いて欲しいんだけど、その、スグルって男に玩具で、うん……遊ばれてたから……」
「……へぇ、教えてくれてありがとう。マジで笹倉傑、あいつ許さへんわ。」
翔也の関西弁が現れたところで、琉の頭は一気に冷えた。
「……あー、えっと、何も知らないで掴みかかってごめん。それとこいつのこれは無視してくれて構わないから。君らに怒ってるんじゃないし。」
「うん。あんまり気にしないで。」
ハルはニコリと笑ってそう言った。
「そんで、明希ちゃんの体ん中にまだ入っとるん?」
「あー……うん。俺たちが取り出すのもなって……」
「ん、わかった。んじゃ、恋くん、ちょっとお風呂場借りるわ。」
「え、今ですか?」
「今。」
翔也の威圧的な声に、恋はため息をついて許可する。
「ええと……まず、ある程度お互いの事情を……」
「そうだな……」
どちらからともなく話を始め、だんだんと何がどうなっていたのかわかってきた。
恋たちが助けたクレアには特異体質があるそうだ。
(※詳細は「もう一度、僕を呼んで」の番外編参照。知らなくても読み進められます。)
どうやら今回はそれが発動してしまったらしい。
薬を飲ませればそのうち治るそうで、リヴィがクレアの部屋に行った。
こちらの話もして、恋が事故に遭ったばかりで記憶がないことを話す。お互いのことがわかってきたところで翔也も戻ってきた。
「……アカツ、キノモト。少し、話がしたい。」
そこで、ジルが突然そう言いだした。
「どうかしたんですか?」
恋は不思議そうにそう言う。
「ダメだろうか?」
「いえ、構いませんけども……」
「アカツ、キノモト、君たちはどうだ?」
「構わないけど…」
(もしかして……これには、何か裏があるのか?)
「うん、いいよ。」
「レイ、リヴィを呼んできてくれ。」
「あ、それなら俺が呼んできます。明希の様子も気になりますし。」
「そうか……ロン、ハンス。レンと一緒に2階に行っていてくれ。」
ジルはそう告げ、恋とロン、ハンスは2階に上がる。
それからすぐにリヴィが降りてきた。
「……ここからは大人の会話だ。」
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