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episode.120 カラダの事情にしおりをはさみました!
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episode.120 カラダの事情
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〜恋side〜
「どうしよ……えっ、ち、しちゃった……」
翌日、千秋の家を訪れた恋はそう言うと、真っ赤な顔をクッションに埋めた。
千秋と会話するために目だけはクッションから出るようにしている。
「え、よかったじゃん?」
"今朝足が震えてたのはそのせい?"
「う……だって、赤津さん4回もするから………」
「んぐっ!……よ、4回?!」
飲んでいた紅茶を吹き出しそうになった明希は、驚いた顔をしてそう言う。
"元気なんだね。"
「夕方からシて……夜も2回……元気すぎる……」
「……てか小雪さんは?!」
「昨日ロケで、今日帰ってくる……」
"琉さん、我慢してたんじゃない?恋のこと抱くの。"
「我慢って?」
"好きな人と一緒に暮らしてたら、毎日でも抱きたくなるもんじゃないのかな?"
「でも、赤津さんは俺のこと好きじゃないって……」
「言ってみなきゃわかんないよー?」
「い、言えないよ!」
恋はそう言うと俯いて黙った。
"……全然関係ないこと、言ってもいい?"
「ん?どうしたの?」
"ヒロさんが、ぬいぐるみくれたんだけど。"
「え、俺も翔也さんからもらった。」
「あー、それ、赤津さんも含めて、3人で買い物行った時に買ったんだって。なんでぬいぐるみなのかは知らないけど……」
"もふもふしてて、すごい気持ちよかったんだけど……お揃いだからな、って言われて、それってそういうことだったんだ。"
「3人でお揃いって意味かー!」
"クマ……なんかずっと抱きしめてたくなる。"
「わーかーるー!俺もネコちゃんずっと抱いてたいもん!」
「……うん、俺も。」
「え、何今の間。しかもなにその真っ赤な顔!」
恋は昨日、赤津に言われたことを説明した。
ウサギしか見てない、のくだりである。
「うぁぁ、琉さん……それは恥ずかしい……」
"しかも、琉さんって、独占欲強いんだね……"
千秋の言葉に首をかしげる恋に、千秋は自分の首をトントン、と指し示す。
恋は自分の首に手を当てると顔を真っ赤にした。
「うわぉ……結構はっきりついてるね。」
恋の首には赤い痕、キスマークがはっきりついていた。
「ど、どうしよ!前つけられた時、2週間消えなかった……」
「恋、肌白いから目立つしね……」
"タートルネックの季節はもう終わったしね……"
「もう……赤津さんのバカ……」
耳まで真っ赤にしてそう言う恋を見た明希と千秋が、一瞬固まって、顔を見合わせてニヤニヤし始めた。
「な、なんだよ。」
「今の可愛いー!」
"なんていうか、恋は琉さんのことが絡むとすごく可愛い。"
「な、んだよそれ!」
「今の顔で、バカって、それ煽りにしかならないと思うなぁ。」
"琉さんが4回もするのは、恋だからかも。"
「え……」
「可愛すぎて、ってやつかぁ……」
「そ、そういう明希はどうしてんだよ……」
恋は明希に話題を移すことで逃げた。
「じ、つはさ……まだシてない。」
「待ってくれてるの?」
「多分、そう。」
"明希はシたくない?"
「それが、そろそろ、してみたいとか……思ったり。」
"結婚式はいつあげるの?"
「まだ決まってない。もしかしたら俺の誕生日より前に式だけして、誕生日待って届け出すかも。」
"それなら翔也さんは初夜に初めてするつもりかも。"
「ありえる。翔也さん、だいぶ明希のこと大切にしてるけど、我慢も結構してるから、初夜は覚悟しなよ。"
「え、え、え。」
"結婚祝いはそういう類のものにしておくね。"
「え?」
「頑張れ明希。」
「……なんでこうなった?!」
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