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ご祝儀と5にしおりをはさみました!
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ご祝儀と5
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「…俺がそれ…を素直に聞くと思ったのか?」
顔を合わせたくなくて、窓の外をずっと眺めているが、どんどんスピードが速くなってきて、どんどん知らない土地へ来てしまっている。
「当たり前だ。お前は俺のものだからね」
「は、はあ?!な、何言ってんだ!俺は俺のものだ!誰のものでもない!自分のしたい事も仕事も自分で決める!お前みたいな奴の言う事誰が聞くかよ!」
「五月蝿い。俺がどれだけ…大学を卒業してから俺の前から消えたお前を探したかわかる?」
顔も逸らさずにシレッと答えたかと思ったら急に眉を顰めて怒りに近いような感情を露わにされ、悪いことはしていない筈なのに肩がビクッと反応してしまう。
「知る…かよ…お前…が俺を…」
「何?ハキハキ喋ってくんない?」
「…っ…お前が俺を学校で孤立させたからだろ?!しかも高校も大学も学科もついてきやがって!!ストーカーかよ!!」
「…フッ。言いたいことはそれだけ?」
「……そうだ。俺はお前から離れたくて…っうわ!」
突然ブレーキを掛けられ、ガクっと頭が動く。
「ついた。ほら、降りるよ」
「…っあ…え?此処は…」
「グズグズするな」
首根っこを掴まれて、何処かもわからない家に連れて来られ、玄関に連れ込まれそうになってその場で踏ん張るが、力の差が大きく、ズルズルと引きずられる。
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