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天月Side
今日は幽霊の日らしい、と言う聞きたくないことをそらるさんが教えてくれた
実を言うと、僕はそう言うホラー系の話とかが大嫌いだ
めちゃくちゃ怖い…
本当はそらるさんに会いたい
抱きついて安心したい、でも作業の邪魔しちゃ悪い…
ソファに座ってクッションを抱きしめながらボーッとテレビを見る
少しは気が紛れる
しばらく見ているとテレビのCMで怖い話の特番があると宣伝している
また怖くなってきちゃった……
カタン
寝室の方から何かが動いた音がした
「なに…?」
やだ…怖い…
クッションをギュウっと抱きしめて小さく丸まった
ガタン
さっきよりも大きな音がする
自然と涙が流れてきた
無意識に机の上に置いてあるスマホに手が伸びる
そして、電話をかけた
プルルルプルルル
『どうした?』
安心する声…この世で僕が1番好きな人の声
『天月?』
「…そらるさん、今すぐ会いたいですっ…」
『…わかった…待ってろ。すぐに行く』
「そらるさん、切らないで…喋らなくてもいいからこのまま繋いでいてください…おねがい…」
『いいよ…切らないから安心して?』
「ありがとう…」
10分位経ってそらるさんが家に着いた
『天月?着いたよ』
バタバタと足音が立つのを気にせずに走って玄関へ向かった
ガチャ
「おわっ」
ギュウっと抱きつく
そらるさん驚きで声を上げた
「うっ…ヒック…そらるさん…」
安心したからなのか涙が止まらない
「あー、ごめんな」
抱きしめて頭を撫でてくれる
「っひゃあ!?」
そらるさんが僕を抱きかかえた
驚いてそらるさんの首にしがみついた
リビングに向かったそらるさんは、僕を抱えたままソファに座った
膝の上に僕を乗せて、髪を梳くように撫でられる
「こわかったんですっ…作業の邪魔してしまってごめんなさい…」
結局、邪魔してしまった
「大丈夫だ…もう終わったから」
「ほんとですか?」
顔を見ると、どやぁと得意げにしていた
「俺の方こそ怖がらせんようなこと言ってごめんな…」
「大丈夫って言いたいけど無理です…」
「うん、ごめん」
額にチュッと口付けられた
「寝室の方から2度も物音がしたんです…」
「え…?」
驚いたように目をぱちくりとするそらるさん
「マジ?」
思い出して怖くなってしまって、そらるさんの服の裾をギュッと握りしめてしまう
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