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プライドvsプライド -16にしおりをはさみました!
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プライドvsプライド -16
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「珍しいな、お前が達騎の名前
口に出すなんて。てっきり喧嘩でもして
絶交したのかと思ってたわ」
ドアのサッシに片手を置き体重をかけて
立っている兄は、もう片方の手に
食べかけの板チョコを持っていた。
「いや……、喧嘩はしてないけど
もうあいつとは…」
俺の兄、城野 航は、去年まで俺と同じ
聖風台に通っていて、現在は全国でも
トップクラスの大学の生徒だ。
身長は180cm以上あって達と同じぐらい。
その顔立ちはスッと透き通るような、
かつ男らしい顔で、髪はずっと染めておらず
黒髪だが、雰囲気がどことなくチャラい。
実際中身もかなりのもので、
高校の頃は毎日のように遊び歩いており、
天然に自覚が加わった凶悪なタラシである。
そのせいで俺は高校に入学した途端
航2世として色々な意味で注目を
浴びることとなってしまった。
しかし兄が特定の人物と付き合ったという
話は聞いたことがない。なぜならそれは…
「なら、俺と付き合うしかないよな」
そう、兄が好きなのは同性、
というより俺、のようなのだ。
「なんでそうなるんだよ…」
兄は俺が振り向かない欲求不満から
いつも他の男で身体を満たしていた。
実際心は満たされなかった
…と兄は言うが。
「いや、お前は達のことが好きだから
俺に振り向いてくれねぇのかなーって
思ってたんだけど」
ただ実際のところ、幼少期から
かなり好き放題されてきた。
後ろだけは今のところ死ぬ気で
守ってはいるが、ファーストキスも、
ファーストディープキスも兄だった。
そんな兄のせいで、俺は自慰を小学校3年生
にして知ることとなってしまった。
もちろん最初は上手くいかなかったのだが、
兄の猛烈な施し…の影響で少4の頭には
今と大差ない感じで出来るようになっていた。
そんな英才教育、を今までされてきたのに、
まだ異性を好きな気持ちを持っている自分を
心から褒めてあげたい。
…あんなのレイプと一緒だ!
「達は別に…親友だっただけで」
そう、俺は達に対して最高の友人としての
感情しかきっとなかったのだ。
そして今となっては、何もない。
それは、自分を守るためにも決めた、気持ち。
「甘いな、俺の目を騙せると思ったか?
だって俺ホモだよホモ?
一瞬で分かっちゃったよ?」
兄はそう言いながら俺が寝ているベッドに
腰をかけた。
「…るせーな、とにかく俺とお前は
兄弟なんだよ、ヤらねぇぞ俺は」
「風呂場でシコったこと母さんに
言っといていい?」
「っな…!殺すぞお前」
兄は片方の口角を上げてニヤリと
笑っている。本当にタチが悪い。
「へっ、じゃあヤらせてもらいまーす」
「え…ちょっ、…まっ……ひゃっ、、」
突如目の前を兄の身体に隠され、
ベッドに強く押さえつけられる。
そして、身体中を走る電流。
それは少しして耳から感じるものだと分かる。
「…やっ、…め、…っん、あっ、」
熱い息を吹きかけながら、
小さい子供が残り少ないキャンディを
大切に食べるように、耳を執拗に舐める。
そして優しく噛む。咀嚼するように、
甘く、厭らしく、慎重に、知的に、
何度も何度も噛む。この感触…腰に来る。
下手したら耳だけでイかされそうで、
兄がどれだけセックスに長けているかが
身体を通して伝わって来る。
しかも最後にシた時より、また確実に
上手くなっていた。
「…っ…、ん、っ…あっ、耳っ、や、
…み、…み、や…ら、…っなせ!」
味わったことのない快楽に
飲み込まれそうになるのを必死に抑え、
俺は精一杯の力で兄の顔を押した。
兄は不機嫌そうな顔をする。
「何、今日は素直じゃねぇな…可愛くねー。
いいよ、何も逆らえないカラダにしてやっから
今のうちに覚悟しとけよ」
兄の目がギラリと光った気がした。
これはマズイ。
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