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聞きたいこと -3にしおりをはさみました!
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聞きたいこと -3
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「はい、えぇ、ということでね、
今回1番の、えぇ、タイムは、
えぇ、城野くんの、えぇ、
5秒96ですね、えぇ、速いですね」
拍手やちょっとした歓声が起こる。
守り切った…。
本当にギリギリの戦いだったが
何とか達に勝つことができた。
この学校が部活強豪校で、
精密なタイマーがあるから
きっちりしたタイムが図れたわけで、
それがなければ前後したって
おかしくない差だった。
斜め前にいる達は何食わぬ顔で
先生の方を見て座っている。
昔から走りは俺が勝っていたとはいえ、
全体の回数としては俺に負けるという
ことに達は慣れていないはずだった。
なんだか得意げになってくる。
しかし、俺の身体は過度の緊張の中で
死ぬ気で走ったせいで、少し限界を
迎えようとしていた。
「ん、…えぇ、城野くん、大丈夫ですか、
あれ、えぇ、えぇ!?えぇえぇえぇ!!」
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