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松沢弘にしおりをはさみました!
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松沢弘
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｢圭哉ぁ、ゲーセン行かん？｣
終礼が終わり次第、ほぼケータイと財布しか入っていないような平たい鞄を持って駆け寄ってきたのは松沢弘(まつざわ こう)。
こいつとは一番仲良い…と俺は思ってる(笑)
一年二年と同じクラスだが持ち前の関西弁キャラ()で常にクラスの中心的存在だ。
…でも、こいつの黒い部分は俺もゾッとする時がある。
なんて言うんだろうなぁ…たまに、全ての言動が計算し尽くされたように感じるっつーか。
まぁあんまり友人を悪く言うのは良くないよな、と小さく首を横に振るとこの後のゲーセンについて考える。
…俺、なんだかんだで30分以上も立ってたから疲れたんだよなぁ～。
｢どーするかなー…
今日は説教食らってダルいから帰るわ｣
すると弘がカッと目を見開いてこちらへ全力ダッシュで接近してきた。
｢…圭哉、一ッッッ生のお願いや…！
今日は、今日は『らぶラビ！』のファーストくじ発売日やねん…｣
｢あぁ…お前の好きな…。…で、それの発売日だから何なんだよ？｣
｢…ついてきて下さい｣
｢どうして？｣
｢ろっぴぃちゃんのフィギュアが当たったときの喜びを分かち合いたいからデス｣
…ちなみに｢らぶラビ！｣とやらは正式名称｢らぶりぃラビットガールズ｣とかなんとか言ういかにもセーラー○ーンとかプリ○ュアの駄作版みたいなアニメのこと。
俺だってアニメは見るが、正直全く分からない。
ストーリーは完全にパクりなんだが、ただ今までのと違うのは、一つ一つのアングルがやたらとエロい訳で。
それはさておき、こいつが大ファンのアニメのくじに着いていくとか俺に何の得があるんだ…。
はぁ、と溜め息を付くと、弘がキラリと目を光らせて得意気な表情で俺の机に腰を掛ける。
｢いいん？もしも今から着いてきたら今日の夕飯・宿・明日の朝飯が付いてくるで？
それに、一晩俺と寝れるオプション付き♡｣
｢よし、行こう｣
泊めてもらえるのはありがたい。まあ俺は一般的なごくごく普通の家庭で暮らしてる訳だけど、高校生の男子っつーのは家族といるより友達と居たいもんだもんな。
どーせこいつと泊まるとゲームで寝落ちするか、らぶラビを見せられるだけだし…。
｢決まりやな！俺のカラダに目が眩むなんて、圭哉も可愛いなぁ｣
勝ち誇ったようにアッハッハと笑いながらスキップする弘の背中を見て、楽しそうで何よりだと呟きその後を付いて行った。
松沢弘(まつざわ こう)
身長174/明るい茶色の髪/身の回りは常に安っぽいピアスやブレスレット、キーホルダーをジャラジャラとつけている/関西弁、大阪出身/腹黒だが時折とてつもなくバカな考えをする/普段はお調子者/目が大きく好かれやすい顔立ち/コミュ力大
いつ、どんな時でも自分の置かれている立場を冷静に判断できる。人当たりが良く常に笑っている為、誰とでも仲良くなりやすい。
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