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18歳以上ですか?
24にしおりをはさみました!
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24
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屋上に着いて、いつも通り彰に鍵を開けてもらう予定だったんだが……。
「ありゃ?」
「彰、どうした?」
「鍵開いてるわ」
「え?」
ーーギィ〜
開けた先に居たのは如月だった。
「げっ」
「あっ」
「ん?」
3人の声が重なる。
「よぉ、不良共。髪直せっていいましたよね?」
「あ?うっせぇな。俺の勝手だろうが」
始まった……。いつ終わるのか。
あれ?如月、少し素が出てる?
長そうだし先に飯食おうかな……。
「勝手と言われましてもねぇ。校則は校則はですからねぇ……?」
「知るかよ!なぁ?理央。……って飯食ってる⁉︎」
「ん?どうした?」
モグモグ食ってると彰に話を振られた。
聞いてなかったんだが……。
「はぁ〜……、何だか阿呆らしくなったし、飯食うか」
ーーコツコツ
足音が聞こえて、俺の頭上に影ができた。
不思議に思って顔を上げると如月が居た。
「ん?如月?」
「美味しそうだな。鈴原くんの手作りですか?」
「うん。要る?」
「えっ?理央?そんな奴にやるのか⁉︎」
何慌ててんだ?彰は。
あぁ、そうか。
「大丈夫だよ?彰のは別にあるから」
「やった!じゃなくて!」
何で彰、焦ってんだろ?変なの……。
「はい」
「あーもう!後で聞く!ありがとう!」
何か投げやりに感謝されたんだが……。
後で聞くって何をだ?
「くくっ」
「何笑ってんだよ。見世物じゃねぇよ」
如月が笑ってる、何が面白いんだ?
「それより、如月要らねぇの?」
「貰ったら理央の分、無くならねぇ?」
「大丈夫。俺そんなに食べないし」
「だから軽いんだよ」
「何でお前が……、呼び捨てに……、してんだよ!」
「食いながら喋るな」
まったく……、汚ねぇなぁ。
呼び捨てぐらい良いだろ。
「素出てるけど良いの?」
「ん?あぁ。風魔はチクらないだろ?」
確かに。彰はそんな卑怯というか小さい事はしない質だ。
「うん。じゃあ……」
「ん?」
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