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夕暮れ、昼下がりとそらるさん。②にしおりをはさみました!
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夕暮れ、昼下がりとそらるさん。②
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「ガ●トなんて久しぶりですねぇ」
僕がメニューを見ながら言うと、
「うん」
スマホをいじっていたそらるさんは、そうそっけなく言って、口の中に入れていた飴をガリ、と噛んだ。
「僕、オムライスにします。そらるさんはもう決まりましたか?」
「ん、先注文しといて。」
僕が首を傾げて、
「そらるさんは頼まないの?w」
「んー…まだ腹減ってないかな」
そういうので、仕方なく僕はオムライスと、二人分のドリンクバーを頼んだ。
飴ばっかり舐めてるから(噛んでるから?)お腹空かないんです。
って、言おうと思ったんだけど…やめた。
なんか、今日のそらるさんはおかしい。
僕への返事も上の空、ずっとスマホばかりいじっている。
今まで、こんなことなかったのに。
なんとなく流れる気まずい空気が、僕の食欲を奪っていく。
僕のオムライスがくる。
ちら、とそらるさんに目配せしてみると、
やっぱり。そらるさんはスマホの画面をずっと見ている。
「あの…そらるさん」
「ん?ああ、先食べてていいよ」
「…そうですか。じゃあ先に食べてます。冷めちゃうので…」
違う。違う。
そうじゃない。何かあったの?って、聞きたいんだ。
もしかして、僕、何かしちゃったかな…
もしかして、昨日そらるさんのプリンを黙って食べちゃったから…??
うう…僕は悪くないもん、美味しそうなプリンがいけないんだ……
いや、だとしても、おかしい。
だって…そらるさんは僕にプリンを譲ってくれることだってあるし、何より優しいし、僕のことだってきっと………あ
もしかして、そらるさんはもう、僕のこと……
いけないいけない。そんなわけないじゃん。何考えてるんだ、僕。
昨日夜遅くまで作業してたから、ちょっと眠いんだよね。
だからこんなに目つきが悪いんだよね。
…だからさっきから、一つも僕に目を向けてくれないんだよね。
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