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夕暮れ、昼下がりとそらるさん。⑤にしおりをはさみました!
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夕暮れ、昼下がりとそらるさん。⑤
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俺は、まふまふとファミレスに来た。
その時のことは、あまりよく覚えてない。
でも、嫌な予感がして、はやく家に帰らなきゃって咄嗟にファミレスを飛び出してきた。
それで、まふの悲鳴みたいな声が聞こえて…それで…
ここは、俺の家…じゃなくて、まふの家のベットの上か…
「そらるさん…?」
心配そうにまふの顔が除く。
「ん…」
「大丈夫ですか?辛いですか?」
「辛くない、大丈夫。あと風邪うつるから、あんまり近寄らないで」
「本当…ですか…」
すると、まふがぽそっと呟くように言った。
「本当って…なにが?」
「本当に、風邪だったんですよね…?」
まふの目には、今にも零れそうな涙が溜まっていた。
「本当だよ…見ればわかるだろ…なんで泣くの?」
「ヒック…うう…そらるさぁぁぁ」
「…おっと…」
まふは俺に飛びついて、
まふの目からとうとう大粒の涙が転がるように零れそ落ち、俺の腹に染みをつくった。
俺は、ぎゅっとまふをだきしめる。
「…あの、僕っ…そらるさんに、嫌われちゃったと…ヒック…思ってぇ…」
まふはしゃっくりをあげながら、必死に俺にしがみついた。
「怖かった…怖かったよぉ…」
「ごめんね、まふ…俺がお前を嫌いになんてなるわけないでしょ?」
「うん……うん…でも、そらるさ…、スマホしか見てなくて…ちっとも僕のこと見てくれなくて…」
「うん…、風邪引いたから…でも、病院は行きたくないから薬調べてて…なによりお前にうつしたくなかったから…」
「じゃあ…飴を、がりがり噛んでたのは…?」
「のど飴。それに、俺いつも飴は噛んでるだろ…」
「あ…」
俺は、もう1度まふの頭を撫でた。
「…大好きだよ、まふ。心配しなくても、お前がいくら嫌がっても、絶対嫌いになんてなってやらないから。」
「僕もです、そらるさんのこと、大好きです!」
まふはにこりと笑った。
ああ、天使みたいな笑みってこういうことかなって思った瞬間だった。
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