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アドバイス(遥side)
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僕が長い長い溜息をつくと、善人さんは
「なぁに?蒼羽と喧嘩でもしたの?」
と聞いてきた。
部長と喧嘩...喧嘩した訳では無い。
一方的に僕が悪くて、
一方的に避けられてるだけだ。
残業代出してくれてたのにな…
今更謝ったって許してくれないかな?
そんなことを思いながら
「僕が一方的に悪いんですよ、はは...」
と乾いた笑みを浮かべる。
それを見た善人さんは頭を抱えて溜息をついた。
「はぁー...なんで喧嘩したかなんて知らないし、知るつもりもないけど、
蒼羽はそんな心が狭い男じゃないわよ。
仲直りしたいと望むなら、
休憩時間に喫煙ルームに行けば大抵会えるわ。
サクッと行って話をしてきなさいな。」
「はい...」
善人さんのアドバイスは的確だった。
僕は今日の休憩時間、
部長に会いに行こうと思った。
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