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白色の学校初日。3にしおりをはさみました!
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白色の学校初日。3
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「ねぇ、ねぇ!下の名前何てゆーの?」
「白川君、めっちゃ美人!惚れるわー。」
「好きなものなに?今度なんか奢ろうか?」
目の前には僕の机に群がる男たち。
でたよ。授業終わった後がこれか。
あれから授業を再開し、数学を学んだあと、男どもがチャイムがなり終わった瞬間にこちらに向かってきた。
血走った目で来られ、僕は恐怖と興奮を覚えた。まぁ、半分嘘だけどね。
目を細め、柔らかく微笑むフリをする。気分は役者。相手を錯覚させるようにする。
「えーと、下の名前だっけ?僕の名前は佐紀だよ、よろしくね!」
声を気持ち高めにして男たちにもう一度微笑む。
「!!う、うん。よろしくね!」
「写真!写真撮っていい?これは皆に広げるべき可愛いさ!」
「ここの男子校受けて良かったー!男子でもめっちゃ可愛い子に会えてマジ嬉しーわー。」
案の定これだもんな。
僕は困っているように見せて男に言う。
「写真はちょっとなぁ?一枚だけだよ?誰にも見せないで?」
写真の催促をしてきた男子にそう笑いかける。
ここで断っても多分面倒くさいことになるし、目立たないためには広めないようにすればいい。
「マジで!?いいの?ラッキー!撮ろ撮ろ。」
そう言って男は僕の肩を抱き、近づいてきた。息が顔にかかりくすぐったい。
「ピース!」
写真を撮り、男がゆっくり離れる。
離れる際に頬に柔らかい感触がした。
………嘘だといいな。
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