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18歳以上ですか?
大丈夫。にしおりをはさみました!
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大丈夫。
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shuri side
何とか病院へ連れていき、薬を貰う。やっぱり発情期が始まったらしい。診断中も目を覚ますことはなかった。寝ているだけだといいんだけどやはり辛そうに息をしている。
こういう時でも俺は割と落ち着いてられる。自分もΩだからだろうか。申し訳ないが慶にはホテルに向かってもらう。あいつはαだから危ない。まぁ、子供には手を出さないだらうけどいちよう、な?
家に連れ帰り、陽斗の部屋のベッドにそっと陽斗を下ろす。辛そうに息をする姿を見たら胸が痛む。
「ぱ、ぱ?ここどこ…?」
「陽斗の部屋。発情期が来たから暫く学校は休みな?」
「わかった、…。っ、ぱぱもたまにこういうのあるの?」
「あるよ。大丈夫。すぐに辛くなくなるからこの薬飲んで?」
大人しく薬を飲んでくれる陽斗をそっと撫でる。初めての発情期で慌てるか泣き喚くとかするかと思ったけど知らない間に陽斗は成長してたらしい。
数分後また眠りについた陽斗。先程よりは呼吸も安定してるから安心だ。慶にも連絡を入れようとした時に慶から電話がかかってきた。
『珠里?陽斗どう?今はどうしてる?』
「今は寝た。悪いな、ホテルに泊まってもらって…1週間とかたったらまた連絡する。」
『了解。珠里、愛してるだーりん♡って言って?』
「黙れ。とりあえずまた連絡する。…まぁ、それなりに愛はあるんじゃないか?だーりん。」
言った直ぐにはずかしくなって電話を切る。子供の近くで何やってんだ俺ら…。
その後メッセージが大量に届いたのを全部無視したのは言わないでおこう。
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