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#5にしおりをはさみました!
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#5
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▽レトルトside
「…やっぱ、キヨ君…綺麗やわ」
小声でそっと呟く。
抜けるように白く、滑らかな肌。
その白さ故に際立つ、鮮やかな赤い唇。
真っ直ぐな2重の瞼に、深みのある目。
………キヨ君の全てが、魅惑的。
そして、物凄くキヨ君はかっこよく見えた。
そんなキヨ君に、このムラムラを鎮めて欲しいと思うのは
もはや当然の事だと思う。
キヨ君の唇に這わせていた人差し指を
ゆっくりと離していくと、
キヨ君は少し安心したように溜息を軽く吐いた。
あれだけ煽ったのに、まだキヨ君は、
あの後俺にエロい事をしてくれない。
誘ってるのに、応えてくれない。
俺の身体の疼きは、まだ治まりそうに無いって言うのに。
も、犯して欲しいん、やけど。
一つ欲望が形になったその瞬間。
必死に止めてきた理性というのもが、
プチッと頭の中で、本格的に無くなった。
「……ー!?! ま、待って、くれって!!」
離したばかりのその右手で、
勢いよくキヨ君のジーンズのチャックを開けた。
その流れのまま、俺はトランクスも下ろしてあげ
自分はベッドにボスっと倒れ込んだ。
ここまでは、予想していなかったんだろう。
焦っているのを悟られたくないのか、
キヨ君は自分の目元を左手でガッツリ隠していた。
それでも見上げると見える、
キヨ君の顔ったら、もう……
唆られる。
"やりやがった"
"恥ずかし過ぎるだろ"
"媚薬どころじゃない"
とか何とか、色んな気持ちが渦巻いているみたいで。
コロコロと変わるその表情に、俺はすっかり満足した。
だってこれだけやったら、キヨ君もきっと
…俺を襲いたくなるだろうから。
今はもう"どうやってこの欲求不満を抑えてもらうか"
という事しか、俺の頭の中に無い。
今の俺は、薬にヤラれている割には策士だ。
キヨ君に俺が犯されるように、上手く誘導出来てるはず。
キヨ君はと言うと、トランクスを取っ払ってやった時に
限界を表す勃ちっぷりを見せていたから……
最後に軽く煽ってあげよう。
それで、いいはず。
「…こっちが手を出される準備は……
出来てるんやで、ほら」
「!? ん、な……レト…さん………」
自分のトランクスをスルリと下ろして、
キヨ君に向けてごろんと腰を見せてやった。
自分でした事なのに、息がどんどん荒くなって
胸の鼓動が早くなっていくのが、分かる。
気持ちよくなりたい…
それだけうずうずしてるんや、俺は。
媚薬はまだまだ効き続けてるんやし。
そうして、動揺の言葉を上げつつも
じわじわと近付くキヨ君の手は、
もう欲望に従って動いているとしか思えなかった。
「…レトさんが女の子で、いい、んだよね」
思わず背中がゾクリとする。
俺を見る目が完全に獣のソレやん…。
でもそれがまた、俺を一層興奮へと誘った。
ただ快感を味わいたいだけ。
男が好きとかキヨ君が好きとか関係無く、
媚薬のせいで快感を、求めてしまってるだけ。
そうやって、自分自身に言い聞かせ、
身体をすっかりキヨ君に委ねた。
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