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結局、同じにしおりをはさみました!
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The wing which died surely turns into love
結局、同じ
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はぁ……、背中が疼く。
でも、毎回、毎回、落すのも可哀そうかな、などと思ってしまう。
さすがに、さっきシたばっかりで、感覚の昂ぶりも少しは落ち着いている。
でも背が、ぼこぼこと蠢いている感覚があった。
このまま結芽の中へと放ってしまえば、さらに媚薬に溺れてしまう。
翼を背に押し込めたままに、これ以上行為を続けることは、辛かった。
ずるりと引き抜いたペニスから、結芽の腹の上へと白濁を放った。
「あっ……、つ……」
ぴしゃっと掛けられた俺の精液に、結芽は、腹を庇うように背を丸める。
その瞬間に、扱かれた結芽のペニスから、熱い液体が迸る。
俺の精液と結芽の精液が混ざり、エロく見えた。
ぞわぞわゾクゾクと這い上がる痺れに、ぐっと身体に力を入れ、翼を抑え込んだ。
側に置かれていたボックスティッシュから数枚を引き出し、結芽の腹の上の液体を拭い取った。
汚れたティッシュをゴミ箱へと放り、声を掛けた。
「シャワー浴びてくるね」
振り返れば、再び欲望が湧き上がりそうで、視線を外したままに、バスルームへと足を向けた。
浴室へと足を踏み入れる。
背が、ぼこぼこと蠢いてる感覚があった。
「あー、気持ちわりぃ…」
当たり前だが、翼をしまい続けるのは、負荷が大きすぎる。
翼から漏れ出る呪力は、徐々に俺の身体を内側から侵食する。
ザーっと降り注ぐ湯を頭から浴びながら、身体の力を抜いた。
―― ばさり。
白い大きな片翼が、浴室を埋め尽くすように広がった。
ふぅっと大きく息を吐き、安堵の息を吐く。
―― ガガっ。
引っかかるような音が背後から響き、振り向いた。
「はっ、えっ?」
浴室の扉が開かれ、裸体でぽかんと俺を見やる結芽の姿が瞳に映る。
見られてしまった……。
俺は、腕を伸ばし、結芽のこめかみを片手で掴んだ。
「ぁ………」
小さく声を零した結芽は、その場に、そのまま崩れ落ちた。
意図せず、少し深めに、記憶を抉り取ってしまった。
でも、セックスの最中に失神したのだと感じる程度だろう。
床に横たわる結芽をそのままに、ざっとシャワーを浴び、ベッドへと運んだ。
スヤスヤと大人しく眠っているような結芽の姿。
結局俺は、結芽の記憶を消してしまった……。
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