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18歳以上ですか?
42にしおりをはさみました!
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42
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「じゃあまた夜来るね。」
「あっ東雲先生お客様が来ています。」
「あっありがとう。
雪那君。どうしたの?」
「遥君の様子がどうなのか気になって。」
「前に比べてだいぶ良くなってはいるよ。
食事も半分くらい食べられるようになってきたし。
でも・・・・」
「でも?」
「多分、雪那君も遥君を運ぶときに気づいてると思うんだけど。
遥君は対人恐怖症に似た症状がある。
雪那君と話せなかったり触れなかったりね。」
「そうだったんですか・・。」
「僕に対しては話せるようにもなったし、
手を触ったりすることは平気になってきたよ。
雪那君に対してはまだ何ともいえないかな。
最近は会ってないから何とも言えないんだけどね。」
「手紙って無意味だったんですかね?
今日も書いてきたんですけど・・・。」
「何事も無意味なんてことはないと思うよ。
手紙だって遥君、大事に保管してるよ。」
「そうなんですか。それはよかった。」
「遥君の中でちょっとずつ雪那君の存在は
変わってきてはいると思うけどね。
そう簡単には変わらないから難しいんだけどね。」
「そうですよね。
あっ俺昨日終業式で春休みになったんです。
また遥君に会っても大丈夫ですかね・・?」
「大丈夫だと思うよ。
もしなんかあれば僕が行くし。
久しぶりだし遥君も少し表情も柔らかくなったし。」
「じゃあ明日また来ます。」
「うん、気を付けて帰ってね。」
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