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18歳以上ですか?
紺野sideにしおりをはさみました!
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紺野side
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姉ちゃんは、部屋を出ていった後すぐ戻ってきた
ばっちり俺が姉ちゃんの持ってきた本を読んでた所を見られた
「可愛いとこあるじゃん〜」
この時、恥ずかしさで死ぬなんて初めて思った
「大事なこと言い忘れてたんだけど、モタモタしてると拓馬くん誰かに取られちゃうよ」
「は・・・?」
「後悔する前にさっさと行動しな、あーと、それ、今手に持ってるやつめっちゃいいからしっかり読んでね♡」
「っ・・・」
思いっきり今読んでた漫画を閉じる
ほんっと、最悪
んで、それから体育祭も終わり数日経った
「はる」
「ん?」
「丁度いいところに来たね」
廊下を歩いていたら、王子モードのきよに呼び止められた
「窓の外、面白いものが見えるよ」
「?」
窓を指さしながら笑顔のきよ
王子モードのきよはいつも笑顔だけど、なんか、今のこの顔は心の底から楽しそう
きよに言われて窓の外を見てみると、卯月がいた
「・・・」
あと、卯月と肝試しの時ペアーで、デートしてた女の子も一緒だった
2人きりで、しかも女の子は顔が真っ赤だ
普通だったら、告白現場って考えるような場面
「っ・・・」
姉ちゃんの言葉が頭の中でリピートされる
『拓馬くん、誰かに取られちゃうよ』っと
「はる、今なら間に合うんじゃないかな」
「な、にが・・・」
「はるの中で、何がそんなに嫌なのか知らないけど、そんな顔するなら早く行ったらいいと思うけど」
「っ・・・」
あぁ、もう
本当に最悪だ
馬鹿だな、俺
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