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首肯④にしおりをはさみました!
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首肯④
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「はぁ…はぁ…」
肩で息をするように壁にもたれる。
膝立ちをしたままの彼の口の端からは、俺の精が顎を伝うように零れていた。
「…出せ、口ん中」
睨むようにそう言うと、ふるふると頭を振り上を向いて喉を鳴らして飲み込んだ。
まじかよ、こいつ……
「変態だな、まじで…」
「人のこと言えねーだろうが」
ペロリと舌なめずりをして、馬乗りになる形で近づいてくる。
汗で張り付いた俺の前髪を整えてから、両手をそっと頬に添えた。
「物欲しそうな顔してる」
「してねぇ!」
「俺が続き何するか分かってる?って聞いたから、期待しちゃった?」
「だから、してないって!」
「でもごめん、準備しないといけないもの持ってきてないんだわ、だからまた今度ね」
まるで俺が最後までしてほしかったかのような口ぶりで話を続けるから腹立たしい。
噛みついて反論しようかと思ったが、耳元に顔を寄せられ、反射的に黙ってしまった。
「…お楽しみはまた今度、ね」
耳元で囁かれ、腰がゾクゾクと反応してしまう。
すると、待ってました、と言わんばかりに再び脇腹や腰を撫でられる。
逃れるように彼の腕を抑えながら顔を背けると、
ぐいっと前を向かされ、暫し見つめ合った後深いキスをした。
苦しくなり顔をずらして息を吸い込むと、
さらに追い込むように顔の角度を変えて舐りつくしてくるから恐ろしい。
唇を離すと、唾液の糸が引いた。息を整える俺を愛おしそうに見ながら唇を拭う。
頭がボーッとしているせいか、不覚にもその表情を格好いいと思ってしまった。
払拭するように頭をブンブン振ると、彼はおもむろに立ち上がり俺を見下ろした。
「じゃ、次は月島の番ね」
…は?
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