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プロローグにしおりをはさみました!
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プロローグ
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僕は木の上に寝そべっていた
今日は晴れの日で風も心地よかったある日
僕らの一族は気分は良くはない
「何があったのじゃ!」
「人間共が奇襲を掛けてきました!」
「人間じゃと!?人間ふぜいが高貴な我ら鬼の一族に手を出そうとは愚かな」
「私もそう思います…ですが人間が魔法を使っているのです!もしかしたら神父が裏切ったのかも知れません」
「神父か……あ奴らも人間と同じようなもの、せっかく話を聞き入れてやろうかとでも考えていたが致し方ない」
「『戦争』ですね」
「うむ……皆に伝えろ『人間共を八つ裂きにしろ』とな!」
「御意」
そして人間と鬼の一族は戦争を行った。
普通は鬼の一族の方が圧倒的だと思う
だがそうもいかなかった…
神父が『ある一族』を連れていたのだ。
「なぜ人間ごときにお前達の一族が手を貸しているのだ!」
「人間は興味深い…知恵もしぶとさも……な」
そして鬼の一族は敗北した。
神父が連れてきた『一族』によって
「灼……貴方だけでも逃げなさい!」
「でも……」
「ここで鬼の一族が居なくなってはダメ!」
「母さんと父さんは?」
「私とパパは灼が逃げれる時間は稼ぐわ!行きなさい!」
「1人は嫌だよ…」
「大丈夫、だって貴方は私とパパの子だもの!力や知恵だって誰にも負けてない!灼は私たちにとって大切なの。こんな所で死なせない」
「ん……」
「泣くな灼……」
「父さん…」
「灼は将来何になりたいんだっけ?」
「鬼の長になること…」
「流石、俺の子!!ならお前のすべき事は分かってるな」
「…………」
「もし悲しくなったり泣きたくなった時の言葉は?」
「『神秘の理は一つではない。何があっても挫けるな』」
「灼!俺達の未来はお前に預ける」
「「灼!行きなさい!」」
そして森を掻き分けながら遠くへ逃げる。
その場で止まり後ろを向くと崩壊寸前である。
「………………とぉさん、かぁさん」
【泣きじゃくるなんて男にとってだらしないぞ!】
声が聞こえた。
顔を上げて振り返っても誰もいない
【ここだここ!】
頭の上にいた『烏天狗』
【我は烏天狗である。
手っ取り早く言うが我と契約してほしい
力が欲しいだろ?一族が親が亡くなって苦しいだろ?憎いだろ?復讐したいだろ!我と契約しお前の希を叶えてやろう。我と貴様の願いは一緒なら誓うべきだと思うが?】
「する!憎いし、悲しいし、復讐だってしなきゃ行けないだから『僕と契約しろ!』
あの一族《狐》と人間や神父を殺すために!!!!!!!」
【ではお前さんにこれを託そう】
「刀?」
【うむ、我の一族に代々伝わる刀でな。使うものに力と魔法や知恵などその他、諸々教えてくれる立派な刀じゃ】
「それをなんで僕なんかに?」
【我が決めた主やけんよぅ…それとその刀は人を選ぶからの。せいぜい気に入られたらよいのぅ】
「名前は?」
【そやつに聞け!】
「チッ……」
【なんじゃ!その態度は!】
「僕は灼……鬼の一族の生き残りである。僕の一族は人間とその神父、狐の一族によって滅ぼされた。僕は憎い…僕は子供で一族のために何も出来なかった…なのに、のうのうと今ここに居て何も出来ない事がとても辛い…だから答えて!僕に鬼の一族としての誇りに掛けて君の力を借りたい!例えこの身と心がボロボロとなっても!」
《…………》
《お主の意志は、強く悲しみでそなたの緋色の瞳と同様、満ち溢れている。お主は今何を望、何を欲するか》
「!」
《鬼の一族はこの世になければならない存在。だがそれも今日で終わりが告げた…はずだった。なぜなら灼が今ここにいるからだ。母親も父親もお主に託したのだ。
【その意志】を分かってやってくれ』
「君は……」
《私はティアナ。烏天狗の秘宝である刀。今ここに貴方の主としてここに誓う》
【ほう!良かったな!しかしお主が灼を選ぶとはな】
《あら、私はちゃんと!人を!選びますよ》
【減らず口を吐きおって……まぁよい!灼その刀を出したい時は名を呼べ。戻す時は願え良いな?】
「あぁ、そう言えばおまえの名前聞いてない」
【我の名前か?ヒタキじゃ】
「へぇー名前あるんだ」
《もう烏でいいのでは?》
【お主らいい加減にせんか!】
「ティアナ!ヒタキ!これからよろしく!」
これが僕たちの出会い
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