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とろける、 4にしおりをはさみました!
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とろける、 4
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今のはなんだったのだろう。旭は大きく呼吸をする。余韻はまだ残っていて、いまだに身体はひくひくと揺れていて。中にある椎名のペニスを締めつけるたび快感を感じ、またあの感覚が蘇ってきそうで怖かった。
涙で潤う瞳で椎名を見ると、咥えていた避妊具はなかった。いつの間に着けたんだろうと旭は頭の隅で思う。椎名はとろんとしている旭を見て、額に一つ、口づけをくれた。
「少し白いの出てるよ。感度も良いし、もしかしたら今日は後ろだけでイけそうかな」
椎名に言われ視線を下に落とすと、腹には少量の白濁が零れていた。さっきの感覚は射精だったらしい。普通に出すのより強烈なものだということは理解した。でも──。
「触ってないのに……?」
「うん。触ってないのに、イけるようになるよ」
「変じゃない……?」
「変じゃない。しっかり脚を持っててね」
と、椎名は膝裏を旭に持たせた。その時に太腿を触られ、敏感になっている旭はそれだけで身体を震わす。それより、自分で脚を持ってしまうと自ら股を広げているみたいで恥ずかしい。
椎名がベッドに手をつく。そして、腰を引いて、一気に最奥を穿った。
「あんっ!」
旭から嬌声が漏れた。恥ずかしくて口を塞ごうと手を外したが、脚も持ってなきゃと再び膝裏を抱え直す。
(あれ? どうしよう……)
困惑して椎名に視線を向ければ、椎名はふっと柔らかく笑って。
「良い声も出た……そのまま、ね」
それだけを言い残した。
どうしよう。旭に迷っている暇などない。良いアイディアが浮かばないままにピストンが始まって。結局そこからは頭の中が真っ白になり、旭は必死に膝を抱えながら甘く鳴いてしまったのだった。
「あっあっ、あ、あ……っ」
椎名が腰を打ちつけてくるたびに、生々しい肉と肉のぶつかる音が響いた。
旭の身体には強い電流が全身に流れていて、中のペニスがいいところを擦り上げると、びくびくと震えながら喉元を晒した。体重をかけての重い一突きのせいか、じわっと涙が浮かび、粒になって何度も伝い落ちていく。先端から根元までと長いストロークで椎名のすべてを感じ、それが最高に気持ち良かった。
「ねえ、旭……中、ひくひくしてるのわかる? イきそう?」
「んん……わから、な……っ」
内壁が収縮して、椎名をきゅうきゅう締めつけているのはわかる。けれど、絶頂に繋がるかはわからなかった。旭のそそり勃つモノからは先走りが流れていて、境界線の寸前までは来ているのだろうが……。
「旭はどこが好きかな……もう少し奥に入っても大丈夫?」
椎名の問いかけに旭は答えられなかった。全部入っているのに、もう少し奥とはどういうことなのだろう。疑問が浮かぶ。
すると、椎名が体重をかけてきて。ぐぐっと先端が蕩けた蜜孔を割っていく。旭は思わず「ひっ」と声を上げた。経験したことのない深さ。新しい扉が開きそうな感覚に旭の内腿がふるふると震えた。
「あっ……! ああ……っ、いや、いや……」
椎名はそこから抜こうとはせず、奥をぐりぐりと掻き回したり、小刻みに揺さぶったりしてくる。部屋に響くのは肌がぶつかる音から、くちゃくちゃと中の蜜が混ざる音に変わって、淫らな雰囲気が漂った。
旭は泣きじゃくりながら首を横に振る。身体の震えが止まらない。射精を施す動きに、この調子だと境界線を越えるような気がしてきた。
「嫌? でも、凄く締まるよ……」
「ん、やあ……っ、イっちゃう、イっちゃう……!」
しかし、それが怖くて抱えていた膝を離すと、逃げるように爪先でシーツを蹴った。
ところが、椎名のほうが勿論、一枚上手だった。逃がさないというように腰を捕らわれて。
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