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目撃者にしおりをはさみました!
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目撃者
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(ミキ視点です)
それを見てしまったのは、偶然だった。
悪気なんて全くなくて。
でも。
少しだけ。
別人ではないのか。
これは夢なのだろうか、と。
自分の目を疑ってしまったのだ。
_____
「あっ、ハルくん」
5限目の予鈴が鳴って少しした頃、廊下で1人を歩いているハルくんを見つけた。
私は声をかけようと側に行くと、彼は家庭科室へ入ってしまったので、
私はちょっと小走りで廊下を進み、家庭科室の扉の窓越しに中を覗いてみた。
すると、ハルくんとは別に中に1人の生徒がいた。
その生徒の名前は、島 涼太。
同じクラスで、よく目立つ男の子だ。
声までは聞こえなかったが、2人は何か親密な顔で話をしていた。
「嘘…」
と、突然。
島がハルくんの後ろに回り、壁ドンをした。
ハルくんは私より少しだけ身長が高いだけで、男の子に比べると体格も小さい。
だから島が後ろに立つと、すっぽりと隠れてしまう。
島とハルくんの体が密着すると同時に、私は赤面した。
白いワイシャツにシワが寄っている。
色っぽい2人。
突然のことに言葉が出なかった。
これは写真部の撮影なんかじゃない。
ハルくんの顔は見えなかったけれど、
少なくとも、島は恋をしている顔だった。
写真部のファンの友達たちが、ハルくんと島がデキているのでは…といった話を楽しげにしていた事はあったけれど。
まさか。
本当にそうなのだとは思ってもみなかった。
確かに、島はクラスでモテるが告白をされても、いつも断っていると聞いている。
これは、そういうこと、なのではないだろうか。
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