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幼き日のウレイ(6)にしおりをはさみました!
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幼き日のウレイ(6)
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ドーンと大きな音と、ビリビリとした振動で、父達が部屋に踏み込んで来たことが分かった。
俺達の名前を呼ぶ声がする。
離すまいと抱きしめた理人様から、引き剥がされる。
ぼやけた視界に飛ばした手は空を切り、行きどころなく畳に着いた。
最後くらいは、最期くらいは、愛しい人の側で逝きたかった。
ドタドタと足音が聞こえて、俺を抱き上げ走る人がいる。
この匂いは……理人様?
違う……煌斗か……。
ぽたぽたと俺の頬に、生暖かい雫が落ちる。
死ぬな、死ぬな、と言われても、俺は1番守りたい人が守れたからもういいんだ。
煌斗、お前には申し訳ないけど、俺は、お前の奏楽師にはなれない。
鉄平、家の事、頼んだよ。
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