アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
5にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
5
-
時間になり取り次ぎの仕事が次々ときたが、竜さんがうまく自分が受け持つように計らってくれた。
おかげで見て覚えていくことができた。
うん、これは見て真似ていくしかないな。仕事ってきっと何でもそうだよなぁ。
はぁ〜‥‥この前までの学生時代が遠い昔のようだ。
「ふふっ。かなくん、大丈夫?何だかぼーっとしてるように見えるけど?」
「あっ。すみません!」
「ねぇ気になってたんだけど、かなくんも何かスポーツしてたんでしょ?何してたの?」
「へ?」
「受付嬢の兼務で警備員って言っただろ。俺は学生時代に空手をやっていたんだ。人事部のリサーチが入ってると思ったんだけど。」
「あぁ、そうだったんですね。うん、竜さんなんか納得です!空手やってそう。細いけど強そうですもん。僕はテニスです。大学のサークルでもやってましたよ。空手ほどお役に立たなそうですが‥‥。で、でも瞬発力とかはあるかも!」
「そう。じゃ、何かの時はよろしくね。あっ、お帰りなさいませ。」
竜さんが急に綺麗にお辞儀をした。
僕もそれに習いお辞儀をし、そっと顔をあげた。そこには、すらっと背が高く切れ長の目の男性が立っていた。
「ただいま。今日は朝から参ったよ。取引先でトラブルがあったみたいで少々待たされてね。急いで商談を終えて帰ってきたんだ。柏原くん、そちらは?」
ガタッ‥急いで立ち上がる。
「あっ、はいっ!今日から受付嬢の配属になりました美波です。よろしくお願いします。」
「へぇ、新卒‥だよね?
美波くんね。よろしく。次は社内会議が入っているんだ。では失礼するよ。」
はぁ〜何だか緊張しちゃった。あっという間に行ってしまわれたな‥‥‥。
「今のは企業営業部の岡田 樹(おかだ いつき)次長だよ。すごいんだよ〜俺の希望してた企業営業部で出世頭でさ。たしか36歳って同期の女子が騒いでたな。岡田さん独身だからそろそろ結婚相手探してないかなぁ〜立候補したいってよ。」
へ〜独身なんだ。あんなにカッコイイのに。
おまけに仕事ができるなんてモテそう。僕なんか彼女すらいたことがないのに‥‥。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 321