アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
第1話 「俺の日常」にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
第1話 「俺の日常」
-
ピピピピピピッ
朝、アラームの鳴る音で目が覚め体を起こし
眠気が取れず数秒ぼーっとした後ベットから降りた。
今日も一日が始まる
そう思うと同時に憂鬱な気分になる
窓を開けた
朝日が眩しく一瞬目を細め
少しだけ冷たい風が入り目が冴える
そうしてやっと眠気が取れた
それと同時に1階から朝ごはんの用意が出来たと母の声がした
朝ごはんはなんだろうな
甘い卵焼きがあるといいな
そんなことを思いながら1階に降りた
「おはよう冬季朝ごはん机の上に置いてあるからね」
「おはよう母さんあれ薫は?」
「まだ、寝てるわよたく」
「じゃあ、俺が起こしてこようか?」
「あらいいわよ」
と母がにこやかに微笑んだ後に
すぅ、と息を吸った
「薫!!!!!早く起きて来ないと某バスケ部の某影が薄い系男子高校生総受けの同人誌燃え捨てるわよー!!!!!!!!!」
ダダダダダダダッ
「「おはようございます!!!!」」
「あら、お父さんまで起きちゃったわね」
「おい待て」
「母さん黒〇っちは!?〇子っち総受けの同人誌は!?まだ捨ててない!?」
「お母さんあれ私まだ読んでないよ!」
「お前ら必死か」
「二人とも落ち着きない、薫まだ捨ててないから早く朝ごはん食べちゃいなさいお父さんあの同人誌昨日読んだでしょ」
「はーい!」
「あれ?そうだっけ?」
「もう、お父さんったらほんとBLゲームの主人公受けみたいにほんわかしてるんだから」
「えへへ」
「いや、なんで嬉しそうなんだ父さん」
朝からついていけない
受けと言われ喜んでる父さんに
どうじんし?とかいうやつに捨てられないよう必死に朝ごはん食べる弟
あの3人はBLだとかホモだとかを好む
言わば腐女子腐男子というやつだ
毎日毎日飽きもせずBLの良さを
語る3人
最初こそは嫌悪感を感じた
だって、男と男の恋愛は気持ち悪い
それを母に伝えたら
「確かにそれを感じるのは人それぞれよ
けど、人の趣味に口を出す子に育てた覚えはないわよ
いい?世の中には同性愛で苦しんでる人もいるわ
同性愛ってだけの偏見で差別するほど
あんたは最低野郎になったのかしら?
次そんなことを言ったらアバダするわよ」
と、論破された
なんだよアバダって
ハ〇ー・〇ッターかよ
けど、母から言われた
「偏見をして差別をするな」が
心に残った
それ以降同性愛を否定する言葉を言うのをやめた
正直、まだ男同士の恋愛に少しだけ抵抗はあるが俺に被害さえなければどうでもいい
それに、家族の楽しそうな雰囲気は
嫌いではないから
朝ごはんを食べ終えた俺は
食器を片付け2階へと戻り
高校の制服を着て
スクバを持ちまた一階へと戻る
「あら、今日は早いわね」
「兄さんもう行くの?早くね?」
「冬季くん忘れ物はないかい?」
母から弁当を渡され
まだパジャマ姿の薫は疑問を投げかけ
父は相変わらずのほほんとした顔で
忘れ物はないかと問われる
あの3人の趣味はやっぱり俺には
理解できない
「あぁ、今日から友達と一緒に登校することになったから」
けど、なんだかんだ大切にされてる
家族だから
少しだけ、理解してあげようかな
なんて
「は!?まってそれって男!!?」
「え、そうだけど」
「朝早くから男と!?なんで!?あんた朝起きるの苦手だから友達と登校するの拒否ってたじゃない!!!」
「いや、最近出来た友達でその友達がなんか、俺がいないとダメでほっとけない感じの子だから仕方なしに一緒に登校を」
「ふわぁぁぁぁぁぁぁ!?!?朝から萌ネタ出すなお前ぇぇぇぇぇぇ!!!!!なんだよほっとけないって!なんだよ俺がいないとダメって!両方依存系ホモかよ!!!!!!好き!!!!」
母が発狂した。
「兄さん、嘘だろ、そんな、ホモ漫画連載中にありそうな展開なんで弟の俺に言わなかったの、」
「は?いや、別にわざわざ...てかホモとかじゃねーから」
「あ、そっか兄さん超鈍感さんだもんねわかるわかる美味しいっ」
「はぁ???」
弟が壊れた。
「もうお前らなんだよたかが友人と登校だろ父さんもあの2人になんか言えよ...父さん?」
「ぐすっいい友人を持ったねぇ」
父が泣き出した。
「.........行ってきます」
やっぱり俺には理解できない
っていうか
理解したくない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 10