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Number:5にしおりをはさみました!
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Number:5
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「おいおい、そんなガキ連れて帰ってきてどうすんだ」
「こいつ、クソみたいな親父を庇ったんだぜ。なかなかの上玉だろ。」
早紀を片手に担ぐ黒服の男、殺し屋の中の殺し屋、霜暗龍。
「殺したつもりだったんだがまだ生きてる」
「何でトドメささねぇんだよ。」
仲間が煙草を吸いながら龍を見る。
「その内殺す」
一言だけ言うと、龍は自室に向かった。
「……ん」
ゆっくり起き上がると、腹部が痛む。周りを見渡すとそこは見知らぬ部屋だった。
「…俺確か刺されて…」
「そっから俺が連れて帰った。そんだけだ。」
声の先に目を向けると、昨日の黒服の男がそこにいた。
「…お前っ…!ぅッ…」
龍に殴りかかろうと立ち上がるも、傷の痛みでその場に倒れてしまう。
「安静にしてろ。傷口開くぞ」
「だ、誰のせいだと思ってんだ…!」
龍を睨みつけながら腹を抑えていると、ドアが開いた。
「お、目ェ覚めたか。俺は松居冬夜。お前は…明坂…」
「早紀。明坂早紀」
答えたのは龍だった。
「なんで俺の名前知って…」
「ターゲットの名前くらい覚えてなきゃ殺しは務まんねぇのさ」
早紀は、あまり納得出来ない顔で頷くと龍の顔をじっと見つめた。
「…俺は霜暗龍。よろしくな。」
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