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俺の嫌いなものにしおりをはさみました!
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俺の嫌いなもの
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30分程して、マスターが帰ってきた。
俺は身体を起こして、入ってきたマスターを見上げる。
何故か、少し怒っているように見えた。
「カイト、腕出せ」
しかも、片手に注射器を携えている。
「へ、や、んゃ……」
無理矢理引っ張られて、身体が強張る。
何でそんなもの…っていうか何処から!!
マスターの行動がよく分からない。
家を出てって、そんなものを買っていたのろだろうか。
「大丈夫、安心しろ。俺のこと怖いか?」
何って、マスターよりも右手に揺れるその器具が怖いんだよ!
そ、そんなの腕に刺したら、痛いに決まってる。
今までの暗い気持ちなんて吹き飛んで…
俺はやだやだと駄々をこねる。
ぐいぐいと引っ張り合っていると、マスターは俺の上に乗ってきた。
え?ちょっ…。
「嫌だ、やだぁっ!」
必死に抵抗しているにも関わらず、寝技のような形で身体を固められて、身動き一つ取れない。
「動くと、怪我するぞ」
ビクッと震えて、一瞬出来た隙に、マスターは腕を取った。
「……っん!!」
チクリとした痛みがした後、何か、自分の中に溜まっていたものが無くなっていく気がした。
「ま、マスター……」
泣きそうな声を上げてギュッと抱き付くと、今度は身体を離された。
「お前、俺に言うことは?」
「へ……?」
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