アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
85にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
85
-
何時間くらいたったのかな……
僕はあのあと、気を失ってしまった。
そして、目を覚ますと北島さんがいた。
とても、悲しそうな目をしている。
なんで?
「大丈夫か?
いや、大丈夫じゃないな。」
「……あ、」
僕は、喉が痛くて上手く声がだせなかった。
それに、気づいたのか北島さんは飲み物を渡してくれて、僕はそれを飲んだ。
ただの水なのにすごくおいしい。
そうだ、お礼を言わないと。
「あの、北島さん。
色々、ありがとうございます。」
「っ!」
北島さんは、驚いていた。
あれ、僕変なこと言ったかな。
後処理してくれたの、北島さんだよね。
中に出されてたはずだけど、ないから。
それに、飲み物もくれたし。
すると、北島さんは言った。
「俺は、礼を言われることはしていない。」
「でも、後処理してくれたのは、北島さんですよね。
僕汚いのに………」
「お前は、汚くない。
あと、悪かった。
おとなしくしていれば、なにもしないと言ったのに、こういう事になって。」
「大丈夫です。
あの、僕時雨さんの所に戻れるんですか?」
「……分からない。」
「そうですが。」
多分戻れないんだろうな。
時雨さんに会いたい。
でも、会わない方がいいのかもしれない。
また僕は、犯された。
今度は、父でも兄でもなく全く知らない人達に……
「おい、泣くな。」
「えっ?」
僕は気づかないうちに涙を流していた。
そして、北島さんの綺麗な瞳と目があった。
「俺は、あまりなにもできないが、できる限りの事はしてやる。
今日はもう寝ろ。
顔色が悪い。」
そう言って、いつのまにか綺麗になっていたベットに僕を置いて、布団をかけて部屋を出ていった。
あの人は、きっと優しい。時雨さんは、やっぱり僕を見捨てたのかな。
時雨さんは、僕のことを好きでいてくれるかな。
僕は、好きだよ。
お願い。
時雨さん、僕を嫌わないで……
時雨さんと一緒にいたいよ……
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
85 / 268