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18歳以上ですか?
59にしおりをはさみました!
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59
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「僕だって言う気は無かったよ。
でも幸芽に何かあったろ?って問い詰められてみてよ、無理隠せない。」
バツが悪そうに言う麗志の気持ちはわかる。
俺だって真麻さんに問い詰められたら隠しようがねぇ。
………でも、
「大事な幸芽に好意が無いとか言ったんだろ?あたしがぶちのめしてやろーか?」
『ほんとに大丈夫』
冗談を言ってるようで目は本気な真麻さんは実の子でもない俺まで息子扱いしてくれてる。
両親から愛をもらってない……なんて事は間違ってもねぇ。
金銭面では断っても充分な金額が俺の通帳に振り込まれていて、週に1回は必ず連絡をくれる。
だけど今更少し寂しいなんて言ったって過保護な両親は無理やりにでも仕事を投げて帰ってきちまう
それだけは嫌だし、何より仕事が好きな人達だ。
好きな事を邪魔したくねぇ。
「どんな奴?」
「顔だけは整ってる変態。あと女無理らしい」
「…ふーん、変態?」
「変態。」
二人の会話を聞き流し、料理を運ぼうと
キッチンに入ると良い匂いがしたと同時に
自分よりも身長の高いしっかりとした背中が視界に入る。
「今日は幸芽の好きな親子丼だからね」
『……ありがとう。』
俺が来たのがわかったのか、景さんはエプロン姿で俺に優しく微笑んだ。
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