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18歳以上ですか?
いっぱつしょくはつです?にしおりをはさみました!
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いっぱつしょくはつです?
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「っじゃ、じゃあなんで食べかけなんて貰いたがるんだよ、変態としか言えねぇよ」
「それはてめぇが変な風に考えてるからじゃねぇかよ」
まさに一発触発、と言った感じで。
俺が止めないと二人が喧嘩しちゃいそうだ、と今更ながら理解し、立ち上がった。
「こらぁー、もうやめて。笹本くんは甘いものが好きだし、ただ捨てるのがもったいないからって貰ってくれるって言ったの」
まくしたてるように言うと、二人ともビックリしたような顔をしていて。
「瀬野ちゃんもそんなに心配しなくて大丈夫だよぉ、ごめんね、ありがとぉね」
瀬野の方を見て、ニコッと笑うと頷いてくれて。
それに安心した途端、グワンとさっきよりも酷い頭の揺れを感じ、思わず目を閉じると、身体に軽い衝撃が走った。
「お、おい、大丈夫か?杉田、」
「す、杉田、やっぱり保健室行くぞ」
朦朧とした意識の中、笹本くんの泣きそうな声と、瀬野の心配そうな声が聞こえてきて。
目をうっすら開けると、目の前に瀬野の顔があって、倒れたのを受け止めてくれたんだ、と理解すると嬉しくなって。
お礼を言おうと、口を開こうとした瞬間、急に視界が真っ暗になり、意識が遠のいた。
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