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3話(7/10)にしおりをはさみました!
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3話(7/10)
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「あ、あの……どうしたんです?」
「見ただけじゃ分からないよ。近くに行かないと気付きにくい」
急に肩に顔を埋められ、髪の毛が首に触れくすぐったく身を捩る。
戸惑いの中で、スンスンと匂いを嗅いでいる慶一に気付き彼が何をしたいのか全く分からなくなる。
「ちょ、慶一さん!?」
「発作中は何故だか甘い匂いがするんだ。確認してみたけど、今は千尋くんの匂いだけだね」
変態みたいな発言に怒っていいのか考えてしまう。
それにしても甘い匂いがしていたなんて全然知らなかった。
自分の匂いがどんなものかも分からないけれど、何と無く汗臭そうだ。
改めて調べたという慶一の祖父に関心してしまう。
「もう一つ、一番分かりやすい事があるよ」
「甘い匂い以外に?」
漫画みたいに目の色が変わっているとか?
僅かに髪が伸びているとか?
もしかして他になにかもっと凄い変化があるのかもしれないと自分の姿に異変が無いか調べる。
「残念だけど、見た目の変化じゃないよ」
「なんだ…ちぇ」
「知りたいなら確かめてみる?」
試すって、何を?
首を傾げて答えを待つ千尋の腕を引き、ベットの上に放り投げるように押し倒された。
起き上がろうとすれば馬乗りにされ更に顔の横に手を置かれ逃げられないと瞬時に悟る。
「……あの、慶一さん。どうも嫌な予感しかしないのは俺の気のせいでしょうか」
「大丈夫大丈夫。ちゃんと痛くないようにするから」
「痛くないようにって……わっ!」
「これは邪魔だからっと」
パーカーを強引に脱がされベットの下に放られる。
驚く間もなく耳にベルトの金具がカチャカチャ鳴る音が届き、下着と一緒にジーパンもパーカーと同じように放られてしまう。
ほんの一瞬で千尋は裸に剥かれてしまった。
満足気に眺める慶一はどこか楽しそうで今にも鼻歌でも奏でそうだ。
こっちは肌寒いは恥ずかしいやらで何が何だか分からない。
しかし、これはヤバイ。
ベットに押し倒され裸にされたら誰だって何をされるかは分かる。
これが発作中ならまだしも、今千尋はそんな気分には1ミリもなっていない。
性器だって何にも反応していない。
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