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88〜司sideにしおりをはさみました!
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88〜司side
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朝方桜庭から連絡が入り、隣で寝ていた佑月を
起こさないように部屋を出た。
桜庭によれば俺たちを監視していた怪しい奴を
捕らえたのできてもらいたいとの事だった。
本当に毎度面倒な事をしてくれる。
本家についた俺はすでにその捕らえた奴から
話を聞くべくして中で怒鳴り込んでいる九条と荒井を外から見ていた。
俺がいなくてもコレくらいは彼奴らにやって貰わなければ困るのだ。常に俺がいれるとは限らないからな。
『やかましい、さっさと答えろ』
『どこの回しもんだ?』
「寧羅組」
『寧羅組?あの小さい組か?』
「小さくねえ、お前らはもう終わりなんだよ!」
『ああ?もっぺん言ってみろ、てめぇの舌使えもんにならなくしてやる』
そんな駆け引きを見てこれ以上得られる情報はないとみた俺は中に入り話を止める。
「もういい、後始末は九条お前に任せる」
『『はい』』
話を終えた後男は急に笑い出し俺の方を見て話しかける。
「よう、黒崎司。お前こんなところでのんびりしてていいのかよぉ」
「あぁ?」
「あんたのお姫さん今頃どうしてんだろうなぁ」
お姫さん?何言ってんだ?
佑月は家に出る前に山城に連絡を入れて護衛をつけるように言った。万が一などあり得ない…あり得ないはずだ。
その時部屋の中で俺のスマホが鳴る。
名前は山城…嫌な予感しかしない。
『若!佑月くんがいませんっ!俺の部下に先に家に行ってもらったんですがっ…すでに家にはいないと!』
「どういうことだ、セキュリティは万全だ。万が一にも誘拐なんてあり得ねえよ」
『そう思って監視カメラを確認させてもらったんですが、どうやら佑月くん自ら家を出たみたいでっ…俺の部下とちょうど入れ違いになったみたいなんです』
「俺もすぐに向かう、お前は周辺をもう一回探せ」
『はい』
電話を切った後俺は笑う男の胸ぐらを掴み問いかける。
「佑月はどこだ」
「さぁ、今頃あの人と一緒じゃないかなぁ」
「誰だ」
「さすがに答えるわけないだろ、自分で探せよ!」
こいつと話している時間がもったいない。無駄だ。
話ならあとでも聞ける。あの人とは誰か…何が目的か…
だが、今は佑月が最優先だ。
こんなやつに構っている暇はない。
「もういい、九条始末は任せた。荒井は俺についてこい」
「わかりました」
佑月…俺の前から消えるなんて許さねぇよ
絶対意地でも見つけてやる。
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