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18歳以上ですか?
7にしおりをはさみました!
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7
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「ところでさ、今日桐二と何かあったの?」
「え、別に何も…」
不思議そうに聞いてくる木津さん。
いや、あったといえばあった。
昨日のことだけど、あれは…
でも、こんなこと言えるわけない。
酔った雪村さんに好きと言われてときめいちゃいました、なんて。
「そーなの?あいつ、本当は結構繊細で面倒なヤローだから気遣ってやってね、おっと…いけない。じゃ、また!」
「あ、はい…」
雪村さんが繊細だと?
どこが。あの堅い仮面で出来たような顔つきと性格からは想像もつかない。
どうして、木津さんは何かあったの?なんて聞いてきたんだろう。
「…三橋、随分と長い休憩時間だな」
「うっ…す、すいません…」
しまった。
休憩時間大分過ぎてるじゃないか。
これはきっと雷が落ちるだろうな、また何か辛辣なコト言われそう。
「まぁ、いい。お前も疲れてるだろうし、今日くらいは大目に見てやる。次回はないからな」
「え…あ、ありがとうございます…ごめんなさい」
嘘だ。
あの雪村さんが…
信じられない展開に驚きつつ、もう二度と休憩時間を延ばすようなコトはしないと決めた。
「あっれー?今日何か雪村さん優しくない?ってか、どうしたの」
「どうもしてないが。ほら、高槻さっさと作業しろ、作業」
高槻さんも驚いてしまうほど、
今日の雪村さんは優しくなっていた。
それがいいことなのか、悪いことなのかは別として、
何故か鼓動の高まりが抑えられないことに俺は驚愕したのだった。
変だ。
絶対おかしい…
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