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俺の新クラス-3にしおりをはさみました!
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俺の新クラス-3
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出席簿順に軽く自己紹介をさせられて辟易した上に、年間を通してなかなか聞くことのない独り言以外の俺の声が聞けたよと、クラスのヤツらが騒ぎ出し、またもや珍獣扱いをされてしまってとても不愉快だ。まあ自業自得だとは思う。
すこぶるイケメンの時だけキャーキャーうるさいのはこの学園では有りふれた日常風景なので、若干引いてしまった外部生はすみやかに慣れるが良いだろう。朝丘よ、お前のことだ。
俺は自分の紹介が終わると思考力をシャットダウンしたので今年も同じクラスの人間を把握することはないだろう。
暇つぶしに担任の顔に焦点を合わせてじっと見ていたら、こちらの視線に気がついた大山が額から滝のような汗を流し出した。
何かに勝った気がしてほくそ笑んでいると、隣の席のやつに「やめたげて!」と怒られてしまった。すまん。
そろそろ終わる頃合を見計らってさっさと帰る準備を整えた俺は、大山の「ではまた明日」の声を聞き終えるとボサボサの髪を振り乱しながら教室を後にした。
朝丘の「佐藤、待って」と呼ぶ声は聞かなかったことにして、帰り道のコンビニでコロッケパンを買うと寮までダッシュした。疲労困憊だ。
部屋に帰った後、珍しく深い眠りに入っていた様で、目覚める瞬間どこか既視感を覚えた俺は全身に鳥肌を立てていた。
ーー下半身が熱い。
慌てて起き上がったがカーテンを閉め切った部屋の中は薄暗く、静まり返った中に男の荒い息と卑猥な水音だけが響いていた。
電灯のリモコンを手繰り寄せ、灯りをつけると俺の股間を舐めまわしている不埒なやからが一匹視界に入って来た。舌使いがぎこちないのは気のせいだろうか。つい手練た兄と比べてしまう俺を殴ってやりたい。
口をあんぐりと開けた俺と目が合った男は、目元を赤く染め壮絶な色気を放っていた。作り物のように整った顔が俺の股間の位置に有る光景は、過去を思い出すには充分すぎる。
ジュッポ、ジュッポ、ジュッポ……。
「……おい、百瀬。何やってるんだ」
自分でも驚くほどの低い声が喉から発せられ、俺のこめかみには青筋が浮くのが感じられた。
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