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XXXは語る。にしおりをはさみました!
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XXXは語る。
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俺の学年には目立っているが、目立たないや奴がいる。
その理由は、そいつの見た目にある。
そいつは日本人だが、他の奴らのように
黒髪、黒い眼、黄色がかった肌、どれも持っていなかった。
そいつは、 真っ白なんだ。
しかも誰が見ても美しいと感じる、青い瞳を持っていた。
だが、それだけのものをもっていても、そいつは目立たない。
奴は入学初日にその見た目から、大勢の生徒から話しかけられていた。
しかし、返す言葉は一言で、
「そうですか。」 「はい。」 「すみません。」 「分かりました。」
ほとんどこのような言葉しか発していなかった。
それに、そいつは喋る時必ず下を向いていた。
これらの事で、興味本位で話しかけていた奴らは、
新しい玩具に飽きたかのような顔で、自分の席に戻っていった。
俺も最初は話しかけようと思ったが、そいつらの反応を見て、
話しかける気は失せた。
入学してから2カ月程たったが、
奴が自分から誰かに話しかけるところを見たことがない。
せっかくの高校生活、青春真っ盛りの時期ってのに、
恋人どころか、友達もいない、人とも話さない、
そんなもったいないことしてて、あいつはたのしいのかね。
俺ならそんな事考えられないな。
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