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18歳以上ですか?
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「おはようございます」
あくび混じりにあいさつをしながら職員室へ入る
27歳になった今年、俺はなにも変わらず学校へ出勤する
もうおっさんと呼べるこの歳になっても結婚もせず彼女すらおらず仕事をして帰るだけの日々
今日から新しい学年の担任をすることになっていた
担任なんてだるいことしたくはないんだけど
朝の職員会議が終わり、2年3組の扉を開く
この学年に携わることがなかったから大体が知らない顔だ
「おはよう~席につけ~」
「うわ、担任奏斗かよ」
そう、俺を呼び捨てにしてなめた口を聞きやがるのは内田竜平
実家が近く子供の頃は竜平の兄と俺はよく遊んでいた
そのせいで竜平とも顔見知りである
「おい、内田くん??先生を付けなさい」
「奏斗なんかに先生って付けるわけねーじゃん」
べーっと舌を出して笑いかけてくる
こいつ俺には悪態ついてくるくせにほかの先生の前では大人しくしているらしく、成績は優秀
そして顔もいい
なんで俺にだけこんな態度なのか
その理由は知ってるけど
「うん、ごめんな」
そう言って竜平の頭をぽんっと撫でる
「だから、はやく席につけ?」
竜平が何か言いたそうな顔をしていたけど遮って席に座らせる
「じゃあ、出欠とるぞー
いないのはー、えっと、橋倉だけだな」
「セーーーフっっっ!!!」
そう言って大きな音を立てながら入ってきた髪の毛を黄色にキラつかせたやつはやけに懐かしさを感じさせた
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