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「ふぅー」
風呂から上がって、冷蔵庫から水を取り出していると、
珍しく、怜斗がソファでテレビを見ていた。
映画を見ているようで始まったばっかりのようだ。
これは!どさくさに紛れていちゃいちゃできるかも!!
早速思いたった俺は隣に座り、
「何見てんの?」
「分かんね、つけたらなんかやってた。
ゾンビが出でくるらしい」
生憎、俺はゾンビや幽霊でキャッと可愛く怖がることも出来ないくらい真顔で見てしまう派だ。
「へぇー。まだ出てこないね?ゾンビ」
「始まったばっかだからな。
うわ、この女、乳でけえ」
なぬ??はじめてたこんなこと言ってるの聞いた。
8年一緒にいても、知らないことって沢山あるんだな。
「乳でかいのが好きなの?」
「まあ、無いよりあった方がいいんじゃね?」
「じゃあ、俺にも乳あった方がいい?」
Tシャツの胸の位置を2つつまんで、前に引っ張りながら言う。
「想像できねぇわ笑」
はあ、初めて怜斗の口から女についての話聞いたかも。
怜斗も男だしな〜。
バイではないんだと思う。
怜斗は元々異性愛者だし、連れ込んできてたのも全員女だった。
俺とヤレるわけだけど、他の男とは無理らしい。
(今は俺にも欲情して無いみたいだけど)
ため息をつきながら怜斗の肩に寄りかかる。
「ちゃんと乾かせよ。風邪引くぞ」
「じゃあ、乾かして?」
「ったく、しょうがねーな
ここ座って」
そう言って床を指す。
俺はソファから降りて
怜斗の足の間の床にぺたんと座る。
なんかいい感じに甘えられてる!?
この調子で行けんじゃね??
怜斗がドライヤーのスイッチを入れる。
温風と共に、怜斗が手ぐしで髪をとかしてくれる。
昔、一緒に風呂入った後はこーやって乾かしてくれてたな
思い出すと懐かしく感じる。
なんか、今ならちゃんと甘えられそうな気がする。
髪に触れている怜斗の手に触れそれを頬まで持っていく。
後ろを振り返って、ドライヤーの電源を止める。
「どうした?」
きょとんとしてる。
そのまま怜斗の上にまたがって首に手を回す。
「怜斗、、、シたい」
「急にどうしたんだよ笑」
「、、、シよ?」
驚いた様子で俺を見つめる。
でも、少しすると少し目線を外し口をつぐんだ。
重たい沈黙が続く。
心臓が早くなってる。
どんどん早くなる。
返事はこない。
だんだん恥ずかしくなってきた。
「、、わるい。今日は寝よう。
今仕事が忙しい時期だから、
後少しだから、ひと段落ついたら、シよう。」
、、、恥ずかしい
怜斗の顔が見れない。
言わなきゃよかった。
怜斗は今忙しいんだ、そのくらい分かってはずだし。
分からないといけないじゃんか。
なんか、でもすげえ苦しい。
「っ、、そっそうだよねっ!!
おっけーおっけー全然おっけー笑
じゃあ、俺も家事頑張るために、もう寝よっかな〜」
声が思いの外上ずってしまった。
「紫之」
怜斗が、俺の太ももに手を添えて覗き込んでくる。
頼むから見ないでくれ、触らないでくれ。
「おやすみっ!!っ」
「おい、紫之!」
泣く前に、寝室に駆け込んだ。
布団に潜り込む。
惨めだ。
苦しい、苦しいよ。
体の中心が疼いている。
何かがプツリと切れた。
寂しい、やっぱり寂しくてたまらない。
「怜斗、反応してなかったなぁ、っふ、、っ」
この生理現象を鎮めることもせず泣き疲れて眠りについた。
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