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62にしおりをはさみました!
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あれから、何日か経った。俺は、レジでボーッとしていた。すると、店の奥からユミさんの怒鳴り声が聞こえてきた。
「ちょっとショウマ!!このアネモネ枯れかけてるわよ!!ちゃんと水あげてるの!?」
そんな声が聞こえて、俺はボーッとしていた頭を久々に使う。
ああ……そうだった……。最近花の世話サボってたんだっけ……。
そんなことを思っていると、奥からユミさんが姿を現す。
「ショウマ!!聞いてる……の……?」
ユミさんは俺の姿を目にした瞬間、だんだんと声色から怒りが消えていった。
「……どうしたの?最近変よ、ショウマ。よく花の世話忘れるし、花瓶とか割ったり……。」
そう。ユミさんの言う通り、俺はココ最近色々とやらかしていた。いつもはそんなこと滅多にないから、ユミさんは不審に思ったんだろう。
俺は無意識に下を向いてしまう。
「……ごめん……花の世話、してくる。」
言いたくない……っ
自分がこうなっている原因は分かっていた。でも、それを誰かに話すつもりもなかった。大体、ユミさんとダグラスさんはまさか俺があの太陽の貴族と関わりを持っていことさえ知らないんだから。
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