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♢14.にしおりをはさみました!
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♢14.
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ん…と目が覚めた蓮は起き上がろうとするが腰に鋭い痛みが走り、少々悶絶。
クソ痛ぇ!!なんでこんな…あーそうだ、昨日ヤったんだった…
記憶整理していると連想的に要を思い出した蓮は、首だけを横に動かして床を見ると……
「…………」
「………」
なんかいた…。
いや訂正、奴だろう物体が床にいた。
何故、だろうという予測なのか?
偏に、それは布団を上から被っておりその姿はまさしくダンゴムシのようで、しかも時折もぞもぞと気味悪く蠢くというなんともキモイ物体だったのだ。
だから蓮も思ったのだ、何これキモイと…。
「……おい、クソ風紀?」
「…!!」
ピタッと動きを止めたからしてそれは要だとわかった蓮だったが、何故彼がそんなダンゴムシ擬きをしているのか首を傾げてしまう。
「…おいコラてめぇ、昨日あれだけして謝りもなしか」
しかも寒いと思ったら布団盗っていきやがって!!
蓮が不機嫌そうにそう言うと、恐る恐るだが布団をとり蓮と今日初めて顔をあわせた。
要の顔はなんともまぁ熟したリンゴというより、最早赤い絵の具をぶちまけたような色をしていた。
「…すまなかった。」
やけに素直に謝ったのは要の真面目な性格のせいだろう。
もともとエロ会長の自業自得だというのに…それを知らない要は頭を下げて再度蓮に謝った。
さてここでエロス・蓮、またもや何かを企み始めた。
ここでコイツを許しちまったら、もう昨日の快感は味わえねぇ…!
それに、コイツがいないと試せない事がまだまだたくさんあんだよ!!
なんと欲望の結晶のような男だろうか、誰でもいいから要を逃がしてあげてくれ。
だが、要は頭を下げているので彼の悪い笑みには気づかない。
「おい、クソ風紀…」
「…なんだ」
「てめぇ責任とれよ?」
「………、?」
せきにん?…せきにん…責、任…
「…はああぁぁぁ!!?なっ何故私が責任を取らなければならない!」
「俺の処女とった癖に、ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇ」
「っ元はと言えばお前が誘って…!」
「確かに誘ったが、誰があんな激しくヤれって言ったんだ?」
「そ、れは…っ」
「激しくヤって?ヤった後はグースカ寝て?そう言えば中出ししたよなてめぇ?あれの後始末大変だったんだがな…?」
それには流石に自覚があったのか、ぐうの音もでない要。
それが彼らの勝敗を決めた。
「あーあー痛ぇなぁ…?全然動けねぇんだけど?」
ここでもう一度、要の性格を説明しよう。
要は真面目だ、凄く真面目だ。
こんな薄汚れた現代社会では天然記念物ものだろうな程の、真面目くんだ。
それは彼の父が警視総監だからか、昔から厳しく育てた賜物である。
そして、毎日父が言っていた言葉がある。
それが、人様に迷惑をかけてはいけない…だった。
要の中でそれは絶対に守らねばならない言葉
そして今、彼は天敵ではあるが人に迷惑をかけてしまった。
腹を…括るしかない…。
そう考えると、要は正座をしてまるで武士のように凛と背筋を伸ばして蓮を見た。
「…わかった、責任をとろう」
はっきりそう宣言した彼の目には迷いがない。
どうか前言撤回してくれないだろうか、と願ってしまうのは彼があまりにも不憫だからかそれとも…
「…じゃあてめぇはこれから
俺のセフレな」
この、なんとも性悪男が一度は痛い目にあってほしいと思ったからか。
「…は?セフレ…なんだそれは?」
「セックスフレンドの略だよ」
んな事も知らねぇのか、と呆れてため息を吐く蓮にまたもや驚きで叫ぶ要。
「はあぁぁ!!???そんなふしだらな事…」
「あ"あ"?さっき責任とるって言ったよな…?それとも天下の風紀委員長様は約束すら守れないのかぁ?」
「ッ????!!!!!!」
それを言われてしまえば、何も言えず要はただただ蓮を睨みつけるだけだった。
哀れな男、夕闇 要
エロス=自分、のような蓮にまんまとセフレにされた。
ーーこうして、蓮は快楽探求の為の仲間というなのセフレを一人GETした。
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