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快楽にしおりをはさみました!
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快楽
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東雲を椅子に座らせて手際よく料理を作る。
黙って待っている東雲の姿がかわいくてニヤニヤしそうになる照哉。
そして、改めて実感する。
東雲を抱いた事に。
夢中過ぎて快楽ばかりが先に来たけれど彼の喘ぎ声や温もりはしっかりと覚えている。
出来た料理を東雲の前に置く。
照哉を見上げて、
「ありがとうございます!」
なんてお礼を言う姿も可愛い。
東雲も自分を好き。
その事を思い出すと身体が熱くなる。
抱きたいとか、そんなんじゃなく、好きだという気持ちが一気に血液のように全身を巡ってくるのだ。
料理を食べて、
「美味しいです」
とニコッと笑う東雲。
あー、もうギュッとしたい!
た、食べにくい………。
向かいの席に座り自分をジーッと見つめる照哉の視線が照れる。
夕べの自分の大胆な行動をつい、思い出してしまう。
顔が熱くなる。
ふいに目の前に手のひらが現れ、額に触れた。
「東雲、顔が赤いぞ、熱あるのか?」
心配そうな照哉の顔。
額にあたる手のひらが夕べ、自分を抱いた手のひらだと意識したら、もう、冷静じゃいられない。
「な、ないです」
真っ赤な顔をしていると自分でも分かるくらいに顔が熱い。
「どした?」
テンパっているような東雲の顔を覗き込む照哉。
ち、近い!
「いや、あの、はず、恥ずかしくてその、」
意識してしまうのは照哉の全て。
唇も指先も、
夕べ、感じていた。
真っ赤な顔してうろたえる東雲が可愛くて照哉はギュッと抱き締めた。
「はあっ、めっちゃ幸せ」
東雲を抱きしめた照哉はそう呟く。
「ててて、照哉さん」
ギュッと抱きしめられて冷静ではいられない。
「東雲、風呂入ろうか?」
「風呂ですか?」
風呂っていえば裸。
裸で一緒に…………………、
想像しただけでも顔が熱くなる。
「東雲、何照れてんだよ?」
クスクス笑いながら顔を覗き込まれた。
「だ、だって」
照れるだろう!昨日の行為を思い出すだけでも、いっぱいいっぱい!
東雲は俯く。
「身体洗ってやるから」
照哉は浴槽にお湯を溜めに行く。
東雲はこんなに緊張した事ってあるかな?なんて考える。
心拍数が上がりまくり。
ドクンドクンと脈打つ心臓をおさえたい。
「東雲」
名前を呼ばれて飛び上がるくらい驚いた。
「風呂」
「はははっ、はい」
緊張しまくりの返事に照哉は笑った。
「すげえ緊張してない?」
その突っ込みに東雲は顔を真っ赤にして俯く。
「昨日はあんなに大胆だったのに」
照哉の言葉に東雲は夕べの事を思い出してさらに身体が熱くなる。
照哉が近付いて来てヒョイと身体を抱き上げられた。
「わあぁぁっ、照哉さんっっ」
お姫様抱っこに東雲はうろたえる。
「黙ってろ。落とすだろ」
注意されて東雲は大人しくなる。
そのまま風呂場へ。
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