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73(或モブ視点)にしおりをはさみました!
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73(或モブ視点)
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大学生グループの中で コーチョーがね などと話してキャピキャピ 話しているのは 漏れ聞いた。
だが 宿泊中の私立中学校のことだと思っていた。割とフランクな校長だったから。
その校長は 子供らが泊まっている間 ワンランク上の部屋に連泊していた。
昼間子供らが出掛けても 連絡係りとしてなのか ホテルに留まっていた。
忙しく働く外回りの清掃している従業員にも気さくに話しかけてきたり 昼飯にホテル内のレストランや喫茶コーナー土産店の従業員とも 既知のように話していた。
もちろん向こうは正社員かアルバイトかなんて 気にも留めないだろうが 決して見下したりしなかったし 横柄な態度も取らなかった。
普通はホテル等のサービス業なら こちらがへりくだっている分 客は神様とでも勘違いするほどの態度の客が世の中には山ほど居ることを 俺はこのホテルで 知らされた。
ホテル業に限らず モンスタークレイマーもどきは世の中に沢山存在している。
例えば 大学でも 正門にいる警備員など見下している人間。
買い物をした店の従業員を見下す人間。
だが
その校長は トイレや風呂掃除の人間にもご苦労様と声をかけてきたし 何かたずねるときも お忙しいところと前置きして ~でしょうか? とか ~ありますか?
と 話しかけてくれた。
おまけに穏やかで 校長にしては 痩せていた。
いや太ってない。というか校長という人種が皆ずんぐりしてる訳じゃ無いだろうが 普通の中肉中背 髪も黒々していて スーツ姿ではなく ごく普通のセーターとジーンズ そして内側と襟がモコモコのジージャンを常に着ていた。
そしてあの人が校長と呼ばれることになった話の種明かしをしてくれたのは 意外にも従業員の食堂の厨房のおっさんだった。
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