アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
それは記憶にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
それは記憶
-
最近毎晩同じ夢を見る
でもそれは目が覚めたら雪のように溶けて思い出せないんだ...
『ごめんっオレのせいでっオレのせいでっ』
ダブダブの闇色のローブを着た夜色の髪と金色の瞳の男の子と
『違いますよ...リュキ様のせいじゃないです』
小さな黒猫の夢
黒猫の周りには血だまりができていて、それを必死看護している男の子
でも明らかにその黒猫はもう死にかけで...
『嫌だっ嫌だよぉ...っ死なないでっオレをおいてかないでっ』
男の子はポロポロと涙を流していた
黒猫はその涙を前足でそっと拭う
『泣かないでください...大丈夫。きっと私は来世でもあなたを見つけて愛すことができます。』
『ほ、ホント?』
『でも、もし、私が...あなたのことを...忘れてしまっていたら、リュキ様が私に...思い出させてください...』
『お、オレには無理だよぉ...』
『大丈夫。あなたは立派な死神になってください...そうすれば...きっと...わ...たし...の...たましい...を...みつけられ...る...』
ポトリと地面に落ちる黒猫の前足
どうやら、黒猫は死んだのだ...
『嫌だっフィル!?フィル!?あああああああああっ!』
そして泣き崩れる男の子...
そこで毎回俺の意識は闇に堕ちるんだ
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 72