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太郎の特殊能力?…の巻にしおりをはさみました!
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太郎の特殊能力?…の巻
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全ての種目を測り終えて、俺は改めてここが異世界だったことを思い知る。
(超能力も魔法もなかった。でも、身体能力が異常すぎる。なのに、なぜ俺は元いた世界の平均ぐらいなんだ!?おかしいだろ!!)
「山田、ひどい結果だな。クラスで最下位じゃないか?」
クラスの記録名簿を呆然と眺めていた俺に、山上くんが話しかけてきた。山上くんは、クラスで1位、2位を争うほど優秀であった。
(くそっ!爽やかに決めやがって!こいつは共学に入れなくて正解だ!全世界の俺みたいな男子たちが、夜な夜な枕を涙で濡らしちまう!)
「山上くん、爽やかな笑顔で俺の傷口に塩をぬるのはやめてくれ。」
ケラケラ笑う山上くんの隣で、何度も記録名簿に目を通すが、やっぱり結果は変わらない。
チートどころか、ハンデを背負った状況に頭をかかえる。これでは、ケンカでトップを取るなんて夢のまた夢。途方に暮れる太郎。周りの話し声なんて聞こえていない。
「ねぇねぇ、なんか今日いつもより調子良くない?」
「わかる!なんかいつもより早く走れる!」
「俺も俺も!」
それが唯一太郎の特殊能力のヒントになるとも知らずに…。
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