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信じること。にしおりをはさみました!
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信じること。
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「それは…。」
棚木くんは答えを言いかけて悩むように俯いてしまった。
しばらく考えたのち意を決したように顔を上げ、俺をしっかりと見据えて言葉を発した。
「それは、俺が……颯斗さんのことが好きだから、嫌じゃ、なかった。」
それを聞いた俺の思考回路は一時停止した。
期待していたことが、俺のただの妄想だと思っていたことが現実に起きてしまった。
嬉しさと、棚木くんのただの勘違いなんじゃないかと素直に認められない自分が頭の中で対立する。
「ごめん。男に好きになられるなんて気持ち悪いよな…。」
「…ない。」
「え…?」
「そんなことない。
でもそれはさ、俺にやさしくされたから勘違いしてるだけなんじゃないの…?」
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