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愛してる。2にしおりをはさみました!
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愛してる。2
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そらるside
結局その後、まふに流されてしまった訳ですが。
次の日の朝、珍しくまふより早く起きたので、何をしようか考えていると、いろはが擦り寄ってきた。ぽてとは、まふと寝ているようだ。
「ん?どうしたの?」
いろは は俺について来てとでも言っているかのように背を向け、こちらを振り向く。
なんとなく、何かがある気がして、素直について行く。
向かった先は、まふがいつも仕事をしている仕事部屋。
いろは は器用にドアを開け、俺を中に入れ、本棚の前で止まった。
そこには、音楽関係、自分たちが出させてもらった雑誌などなど、音楽の物がほとんどだったが、
1つだけ、違うものがあった。
水色の、ノートだった。
なんとなく、それも、なんとなく、手に取る。
『 12月30日
昨日は僕が活動を始めてから8周年だったらしい。
今思えば、色々あった。
辛いこともあったけど、皆が、そらるさんが居てくれたから、ここまでやって来れたんだな。
そらるさんに出会えて良かった。
幸せを、たくさんもらった。
返していく努力をしなくちゃな。
まずは、明日のカウントダウンライブだね。』
どうやら、日記のようだった。日記という程、毎日付けていないけれど。
『2月5日
これからも、よっぽどのことが無い限り続けていくんだろうな。
でも、もし、そらるさんや、うらたさんや、さかたんや、あまちゃんや、志麻くんや、センラく
んや……もし、みんなが居なくなったら、僕はどうすれば良いんだろう?
幸せに、歌えるのかな?幸せに、過ごせるのかな?
多分、無理だなぁ。
そらるさんなんか、絶対無理だなぁ…
そらるさんは、僕と一緒に居て、幸せかな。
これからも、一緒に居てくれるのかな。』
一昨日のものだった。
「こんなこと、考えて…」
いろはが、じっとこちらを見つめている。
これを、教えようとしてくれたのか。
「ありがとう、いろは」
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