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お披露目②にしおりをはさみました!
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お披露目②
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夏樹に、優しく頰を撫でられると、不思議と痛みが消えていった。
「ごめんな。痛かったな。でも、次、答え方を間違えたら、痛いお仕置きだって言ってあったろ? 」
「はい。聞いていました。すみませんでした。」
「おっ。上手だな。それだよ。できるじゃないか。もう、覚えたな?それから… 俺は、有言実行だ。それも覚えたな?」
「はい。覚えました。」
上手くできなければ、罰を受ける。
それは、湊から繰り返し教え込まれたことだ。
罰を受けなくても良いように、指示通りに振舞うことができれば良いが、それができなかった時は、罰を受ければ良い。
失敗しても、見捨てられるわけではない。
許してもらうためのチャンスは、与えてくれる。
どんな罰でも耐える。
そうすれば、許してもらえる。
単純なことだ。
この人も、きっと、同じだ。
そう思って、夏樹を見上げると、夏樹はフワリと笑った。
その笑顔は、コウタの下半身をドクンと刺激した。
この人は… 好きだ。
もちろん、湊への気持ちとは全然違う。
違うけど… 好きだ。
どうして、この人に触れられると、温かくなるのだろう。
この人の笑顔は、どうしてこんなに、下半身に響くんだ?
コウタと夏樹のやり取りを、湊は複雑な想いで見ていた。
湊はコウタに、返事の仕方に細かい注文をつけたことは無かった。
むしろ、コウタがあいまいな答え方をしたら、それを湊の好きに解釈して、コウタを虐める口実に使う。
コウタの言動に隙を見つけて、そこをとことん虐めぬく。
そうするとコウタは、泣きながら謝罪をくり返す。
泣いて許しを乞うコウタは、湊を震えるほど興奮させる。
泣きじゃくるコウタに満足すると、最後には罰だと称して、湊はコウタの身体を好きに使う。
苦痛を与えたり、気が狂うほどの快楽を与えたり、あるいは与えなかったり。
そうして楽しみすぎた結果、コウタには言葉遣いや返事の仕方を、あまり教えてこなかった。
「大丈夫です」というのは、コウタの口癖になってしまっていた。
少々、遊びすぎたか…。
湊は、楽しみを優先するあまり、しつけが、後回しになっていたことを、少しだけ反省した。
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