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上映開始にしおりをはさみました!
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上映開始
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しばらく待っていると、ついに上映開始時間となりました。
映画館と違って始まる前にある映画情報とかもなく、オープニングが急に始まりました。
少しざわついていたのが嘘のようにみんな静まり返りました。
今回の映画はヒーローもののようです。
有名な会社が作っているシリーズ物で、僕はあまり見ないジャンルなのでいい機会です!
僕は映画館といえばポップコーンと思い買った、
ポップコーンのお菓子を抱え、映画に集中し始めました。
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開始30分くらいが経過したでしょうか……?
始めの大きなアクションが終わり、今は敵と戦う準備をするシーンです。
僕はドキドキしながら、次は何が起こるんだろうと楽しみにしていました。
スルッ………
ビクっ…!!
次のシーンを待ち構えていたら、急に左側から手が伸びてきて、僕の太ももをさらっと撫でてきました。
僕はびっくりして、慌てて左側を見ました。
すると、さっきのチャラ男先輩がニタニタと気味の悪い目で、僕を見ていました。
僕は怖くなり、自分の手でチャラ男先輩の手を退かそうとしました。
ですが、
チャラ男「いいの……?隣のお友達にバレちゃうよ…?男にこんなことされてるなんてさぁ……」
と、チャラ男先輩は僕の耳元でそう囁いてきました。
僕「………っ……!」
男の人にこんなことされてるなんて、もし透くんが知ったら………?
僕は耳元で言われたのと恥ずかしさで、ビクッとなって動けなくなってしまいました。
とっ………透くんっ………!
僕は咄嗟に透くんを見ましたが、透くんはキラキラした目でスクリーンをじっと見つめていて、こちらには気付きそうもありません……。
それに気を良くしたのかチャラ男先輩の手の動きはどんどん大胆になってきました。
さらっと撫でるだけだった動きが、いやらしくなりどんどん僕の股の近くまで手を持ってきています。
僕は怖くて怖くてどうしようもなくなり、せめて透くんにはバレないようにしなきゃと、必死に我慢しました。
そしてとうとうチャラ男先輩の手が、僕のあそこに到達してしまう、と思った時
ガッという音がしたと思ったら、
急に手が離れていき、そのかわりチャラ男先輩の鳴き声が聞こえてきました。
チャラ男「……ふガッ………!?」
何事かと思い、僕は左側を見ました。
するとなんと、チャラ男が椅子から離れ、前の座席の背もたれに顔を思いっきりぶつけていました。
僕「ぇっ……!えっ…?」
びっくりしたのは僕だけじゃなかったようで、
チャラ男先輩の周辺の人たちには音が聞こえていて、その人たちも何事かとこちらを伺っていました。
チャラ男「………ぁあ!?このっ……誰だよっ!」
起き上がったチャラ男先輩は立ち上がり、声を荒げました。
僕はその豹変ぶりにも恐怖心を覚えました。
ですが、チャラ男先輩は自分が周りの視線を集めていることを自覚したのか、居心地悪そうにし、一緒に来ていた人に声をかけ、逃げるようにスクリーン場を後にしました。
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