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相談
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高橋「……で、いつ告白すんの?」
僕「え、えとね……その先輩にはもうお相手がいるの………。だからね、気持ちだけでも伝えたいなって思って……」
高橋「……」
僕の発言に透くんは苦い顔をしていました。
広瀬先輩にもこんな顔させちゃうし透くんにまで……
僕「でもね、僕頑張りたいんだ。……だからね、透くんにもいっぱい聞いちゃうかもだけど………いいかな?」
高橋「なんだよーー、いいに決まってんだろー!畜生っー、その先輩に後悔させてやろうぜ!」
僕「うん……っ!」
えへへ、やっぱり僕は相当いいお友達を持ったようです。
透くんには迷惑かけちゃうかもしれないな……
でも、なんだかその思いも僕にはくすぐったく、嬉しいことに思えました。
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僕「こんにちは〜」
広瀬「はい、こんにちは。」
萩野「こんにちは。」
放課後、今日も僕は園芸部の活動をしにきました。
………わ、今日萩野先輩もいる………っ
自覚した日から、僕はちょっとしたことで心が舞い上がってしまいます。
広瀬「…………春くん、ちょっとおいで」
そんな中、広瀬先輩に隅っこの方に来るように呼ばれました。
僕「……?なんですか……?」
僕は広瀬先輩に従い、一緒に隅の方に行きました。
萩野先輩から離れて、2人で内緒話を始めました。
僕「どうしたんですか……?広瀬先輩」
広瀬「あのさ……春くん。やっぱり萩野に相手とか居ないって……」
僕「え………っ、でも、僕、確かに………」
広瀬先輩から聞かされた話に僕は軽い衝撃を受けました。
確かに見たのです。女の先輩と2人でお昼を食べているところを……、付き合っていなくても2人っきりで食べるものなのでしょうか……?
広瀬「春くんは、何か見たの?」
僕「………はい、僕、萩野先輩が女の先輩と2人でお昼を食べているところを見たんです……」
広瀬「………うーーん…そっか…、でも萩野に聞いたけど、付き合っている人は居ないって言ってたから、嘘つくやつじゃ無いしそれは確かだと思うよ。」
僕「……はい。ありがとうございます…」
僕は広瀬先輩に良い情報を教えてもらったはずなのに、気分は沈んだままでした。
………付き合っていないってことは、その一歩手前の状態なんだろうな……
きっと萩野先輩とあの女の先輩は両思いで、、、
きっと2人がお付き合いを始めるのも、時間の問題でしょう……
そう思うと、僕は少し焦りが出てきました。
……早く、早く気持ちを伝えないと………
結果が実るとは思えませんが、それでも付き合って幸せいっぱいの人に告白するよりは、まだ1人の時の方がしやすいものです……
広瀬「……春くん。そんなに急がなくてもいいんだよ…?落ち着いて、ゆっくり気持ちを伝えれば
大丈夫。」
そんな僕の心情を読み取ったのか、広瀬先輩が僕を落ち着かせてくれる言葉をくれました。
僕「………ほんとに、ありがとうございます。」
僕は少しうるっときてしまいましたが、なんとか耐えました。
広瀬「……ほら、萩野も待ちくたびれちゃってる。」
広瀬先輩はベンチに座ってる萩野先輩の方を見ながら、そう言いました。
僕もつられて萩野先輩の方を見ると、心なしか萩野先輩がムスッとした表情でこちらを見ていました。
僕「………もしかして、聞こえてましたかね…?」
広瀬「いや、多分違うんじゃないかな。」
広瀬先輩はニコニコと軽快にそう答えました。
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