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集合にしおりをはさみました!
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集合
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萩野「春、久しぶり」
その時入り口からジャリっという音とともに萩野先輩もやってきました。
僕「…………ぁ……っ、え、っと、こ、こんにちはっ」
萩野「………?春どうした……?」
広瀬「……ふふっ、ごめん萩野。いらないことしちゃったかも」
僕はさっきまで散々悩んでいた種の人物が来てしまい、顔をちゃんと見ることができません。
萩野「………?春……?」
萩野先輩は、僕に近づいてきます。
それにつれて僕は少しづつ下がっていきました。
萩野「………ちょっと、なんで下がるの……」
…………い、言えない………っ、萩野先輩のこと名前で呼びたいなんて………っ、絶対言えない………
…………恥ずかしくて萩野先輩の顔見れないよぉ………っ……
僕「……え、と……、違くて………、あの……っ」
広瀬「ちょっと、僕が悪いんだから春くんあんまりいじめないでよね」
僕が追い詰められてどうしようもなくなっていると、広瀬先輩が助け舟を出してくれました。
萩野「…………また広瀬か……」
ですが、それによってまた萩野先輩が不機嫌になった気がします………………
広瀬「まあまあ、………それより、上手くいったみたいだね……」
広瀬先輩がニヤニヤと萩野先輩に言いました。
萩野「………………おう。………広瀬には色々世話かけた…………ありがとう」
萩野先輩は言葉に詰まりながらも、少し照れ臭そうに広瀬先輩にお礼を言いました。
広瀬「……ふふん。春くんは僕にとっても可愛い後輩なんだからしっかり守ってくれないと」
萩野「当たり前だろ」
そこだけははっきり言い切った萩野先輩に、僕は赤面してしまいました。
僕「あぅ………っ///」
広瀬「……ちょっと春くん。わかりやすくキュンキュンしてるね……」
僕「……き、キュンキュンなんて………っ」
萩野「………はる、してないの………?」
ここでワンコ萩野先輩が発動します。
……………はぅ……っ///……、ず、ずるいですっ
僕「…………っ、///、ち、ちょっとだけ………」
萩野「………ん」
正直に言った僕に、萩野先輩は満足そうに僕の頭を撫でました。
広瀬「…………甘いなぁ……、胸焼けしそう」
広瀬先輩は冗談っぽく胸をウッと抑え、微笑みました。
広瀬「…………よし、じゃあ先に僕は帰るから、春くんはちゃんと萩野と話すんだよ?」
僕「……え、……えっ…!広瀬先輩ぃ……」
僕はここで広瀬先輩に突き放されてしまうと、本格的にどうしたらいいかわからなくなってしまいます。
僕は広瀬先輩に帰って欲しくなくて縋りました。
広瀬「……あらあら、そんなことしちゃっていいの春くん。」
広瀬先輩は笑って受け止めてくれましたが、僕の背中には寒気がしました。
その言葉に従ってギギギギと首を後ろに動かしたら、萩野先輩が妖しい笑みを浮かべて僕たちを見ていました。
僕「………はぅ……っ///」
それを見たら僕のお腹の奥がキュンッとなった感覚がしました。
萩野「………おいで、春」
そのまま萩野先輩は両手を広げます。
僕「……………ぅっ…」
僕は広瀬先輩から離れて、萩野先輩の元へとてとてと覚束ない足取りで向かいました。
ポスっと萩野先輩に抱きかかえられます。
広瀬「……じゃあ、頑張ってね春くん」
それを見届けた広瀬先輩は、さっさと温室から出て行ってしまいました。
萩野先輩でいっぱいになった今では、広瀬先輩に縋ろうなんて思いませんでした。
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