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空腹にしおりをはさみました!
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空腹
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適当にテレビをみていると、いい匂いがしてきた。
その匂いを嗅いでいたら、ぐぅ....遠中が鳴った。
なんか....お腹すいてきた....
今までお腹が空くことなどほとんどなかった。
そんなことを考えていると、
「ハル、ご飯できたよ。」
真がそう言って近づいてきた。
手には目玉焼きとウインナー、それからトーストが乗った皿がある。
「お腹すいてきた?」
「うん、さっきお腹鳴った。」
「そっか、じゃあ朝ごはんにしよう。
これハルの分なんだけど....座るのキツい?どうする?」
確かに痛いがまあ大丈夫だろう。
お尻は切り傷よりも突っ込まれた時に裂けたのが痛かった。
なんか、いつもより裂け方が酷かったのを覚えている。
「座れる....と思う....けど....いたいかな....?」
恐らく痛いだろうな。
我慢すればいい話だが、真は気にしそうだ。
「んー....あ、僕の上に座る?」
「え....やだ....はずかしいし....」
うそ。はずかしいけど嫌じゃない。
「もう、昨日は乗ってたじゃん。」
「き、昨日とは状況が違うじゃん....!」
恥ずかしくて顔があつくなる。
「顔真っ赤。かわいい。
とりあえず、今のところは我慢して、僕の上に乗って食べて。食べ終わったらまた横になるなりしていいから。」
ね?と優しく微笑まれて言われたらそんなの逆らえないに決まっている。
「....うん....」
そういうと真は僕を抱き上げて膝の上にのせる。
「はい、これ。食べられそ?」
「うん、食べられる。美味しそう、」
「ん、お腹いっぱいになったら残していいからね」
「うん。ありがと。」
そういってご飯を食べ始める。
ちゃんと朝ごはん食べるのなんていつぶりだろうか。
朝は基本抜いてるし....
すごく久しぶりだ。
「....おいしい....」
「そっか、よかった。」
そのあとも黙々と食べ、食べ終わると真が片付けてくると言って食器を持って行ってくれた。
そして戻ってくると
「この後警察署にもう1回行くけど、着替えないとね」
と言った。
「あ....着替えか....」
服ないなぁ....どうしよ....
「なにか貸すよ。ちょっと待ってて。」
そういって真は自分の部屋に向かった。
そして数分後、すぐに戻ってきた。
「はい、こんなのでどう?」
それは、シンプルなTシャツと、ちょっと短めのズボン、それからパーカー。
うん。これなら着れそう。
「ありがと。着替えるよ。」
「あ、その前に手当てしないと。薬塗ったりとか包帯変えたりとか。」
あ....忘れてた....
「そっか、それやんないといけないのか。」
「手当ての道具持ってくるね?」
そういって救急箱を持ってきてくれた。
そのあとちゃちゃっと手当てを済ませ、着替えた。
「やっぱりおっきいよ....真の....」
体格差を思い知らされてへこむ....
「ごめんね、傷が治って歩けるようになったら服買いに行こう。」
「うん....」
「この後、父さんたちが迎えに来るからそれまで待ってようね。あと30分くらいだけど....」
「うん、わかった。ありがとね。」
そのあとゆっくり過ごし、時間が来て、悠斗さんと汐織さんが迎えに来た。
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